ヴィクトリアマイル・クソ展望②。阪神牝馬S・京都牝馬Sの距離変更の影響。

今年から、阪神牝馬ステークスが1400mから1600mに変更になりました。逆に京都牝馬Sは1600mから1400mへ。
前哨戦の距離変更は当然本番の結果にも影響を及ぼすはずです。昨年までと同じ考え方だとコロッとやられるかもしれません。

今までは阪神牝馬ステークスで好走した馬は本番のヴィクトリアマイルで活躍できないのが普通でした。

前走阪神牝馬S組で、本番活躍するのは元々マイルで強い馬ぐらいで、ここで適正を見せすぎる馬はパフォーマンスを落とす。むしろここでは凡走していた馬が巻き返すことの方が多かったです。

前走京都牝馬S組は間隔が開き過ぎるのでさすがに好走馬は少ないのですが、昨年ケイアイエレガントがやらかしました。でも、これは1600m時代の話。もう二度とやって来ない。

じゃあ今年はどうなるの?という話・・・

穴は延長か短縮

ヴィクトリアマイルは代々、前走1600m以外の馬が穴を開けることが多いです。

前走中山牝馬Sや福島牝馬S組が特に目立ちます。これはどちらも1800m。弱い馬が穴を開けるなら短縮の方が良いんです。

他に激走馬を見ると、高松宮記念からのストレイトガールや、阪神牝馬S凡走から巻き返したパターン。1200mや1400mからの延長です。ヴィルシーナの2014年は、「敢えて1400mに使って活を入れた」なんて話もあります。

過去5年で前走1600mのレースに使って馬券になったのはアパパネとケイアイエレガントだけです(※10年遡ればもっといます。むしろ成績は上がる)。
アパパネは「3冠馬なので強かった。」で済ませられてしまいます。ケイアイエレガントは京都牝馬Sからの休み明けなので距離が同じとかそれ以前の問題っぽい。距離以上にフレッシュさが勝った。

え?じゃあ阪神牝馬Sが1600mになったのってマズくない?

阪神マイルと東京マイル

でもしかしところが。阪神マイルと東京マイルは似たようなものですから、悪影響ばかりではないかもしれません。

どちらも広くて直線が長くて坂がある。ここで上位に来る馬はみんなマイル以上でも好成績。
阪神JFや桜花賞を豪快に勝つ牝馬はみんなNHKマイルや安田記念、オークスやジャパンカップ、ダービーでも頑張ります。

だから単純に阪神牝馬Sで好走した馬は、今後ヴィクトリアマイルでもバンバン好走するかもしれません・・・。
前哨戦と本番がリンクし過ぎると穴党としては面白くないのでやめて欲しいですが。

ちなみに京都や新潟は広いし直線も長いけれど坂がない。この影響がでかい。
中京は東京は似たようなもんかもしれませんが、開催される時期やレースの番組編成のせいであまり密接な関係はありません。

問題のミッキークイーン

おそらく1番人気になるであろうミッキークイーンは前哨戦の阪神牝馬ステークスで鬼脚を披露しました。
届かなかったけれど、負けて強し。あれなら本番は大丈夫だろう。

心配なのは近年先行決着ばかりだからどうか、というだけ。

と、思われているはずです。

別に無理してミッキークイーンを切る必要はないと思います。だって強いし。

マイルで良い走りをしたんだから、また同じように頑張るだろう。と思うか、飽きて凡走する方に賭けるか。
ショウナンパンドラの短縮はどうなんだ、という話にも繋がるところです。

余計なことを覚えると、かえって良くないこともあります。

でも大事なのは、今回人気を集めている馬がどんな状況に置かれているのか、良く考えることじゃないでしょうか。

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