宝塚記念の重要なステップレースの1つである鳴尾記念。
G3のため軽視されがちなのですが、多くの好走馬を送り出す注目の前哨戦です。
ただし鳴尾記念を使っていればなんでも良いわけではありません。条件があります。
鳴尾記念組で馬券になる馬の共通点
宝塚記念で馬券になる鳴尾記念組の共通点は、すでにG2を勝っていることです。
2015ラブリーデイ(2015京都記念)
2014カレンミロティック(2013金鯱賞)
2013ダノンバラード(2013アメリカJCC)
つまり、実力がある馬が叩き台として出走している場合に限り、宝塚記念での好走が期待できるということです。
鳴尾記念が初の重賞タイトルだったり、2着に入ってようやくいっちょ前の獲得賞金になるような馬はガス欠を起こしてしまいます。どうしても厳しいスケジュールになってしまうのですね。
これは他の古馬G1にも共通する話です。結局穴を開ける馬というのは「過小評価されている実力馬」であり、実力を測るには「格が高いレースでの成績」を見ればよい。そして、「苦から楽(凡走→好走)」の流れになるかどうかを判断する。あとは天に祈るだけです。
今年の鳴尾記念組は?
2018年の鳴尾記念組はストロングタイタン(1着)とタツゴウゲキ(10着)の2頭。
ストロングタイタンは、前走鳴尾記念が初の重賞勝ち。前々走3番人気9着と凡走した後に4番人気1着と激走しているので、今回さらに上昇することは考えにくいです。
タツゴウゲキは小倉記念と新潟記念を勝っていますが、どちらも夏のG3のため格で見劣りします。
また、鳴尾記念で6着以下の馬が宝塚記念で馬券になった例もありません。1ヶ月前の段階でそれなりに調子が良くないと厳しいということです。タツゴウゲキは格下な上に大幅に巻き返さなければいけないので、かなりハードルが高くなります。
残念ながら、2頭ともかなり厳しい戦いになるでしょう。他の馬がよほどダメダメでない限り、馬券圏内突入は絶望的です。
まとめ
ストロングタイタンとタツゴウゲキに期待するなら、他馬のあら探しは例年以上に徹底しなければなりません。
今年はG1ホースを不安視する意見が多いと思いますが、伏兵は伏兵で強調材料に乏しいメンツです。
結局、難しいことに変わりはありません。ある意味とても楽しい宝塚記念です。