宝塚記念2018・クソ展望②。ほぼ予想。本命候補3頭

ワードカップを全試合見ています。下馬評を覆す試合が多くて楽しいです。アルゼンチンの試合はもっと見たいのでなんとか予選突破してほしいですが。もちろん日本も。

そしてワードカップと同様に大混戦の宝塚記念。原因はG1ホースの近走不振。

宝塚記念で馬券になる馬はその年にG2で勝つか、G1で掲示板に乗るくらいの走りをしています。年内に結果が出ていない馬は厳しいです。

過去5年の例外は、ゴールドアクター(前年有馬3着)、デニムアンドルビー(阪神大賞典2着)、ショウナンパンドラ(前年秋華賞馬)、カレンミロティック(前年冬金鯱賞1着)。最低でも、前年秋シーズンにそれなりの結果を出していないと辛いことがわかります。

今年はしっくりくる馬がいないのでたいへん悩ましいです。ワードカップをみながら考えた本命候補3頭の話。

本命候補3頭

ゼーヴィント
パフォーマプロミス
ダンビュライト

たぶん、ほとんどの人が似たような理由でこの3頭のどれかを本命にするんじゃないでしょうか。

これ以外に本命を選ぶ場合、どのやって考えるのでしょうか?それはそれで興味深いです。

ゼーヴィント

長期休養明けの日経賞、直線どん詰まりの目黒記念を除けば、重賞ではパーフェクト連対。真面目に走る馬。

目黒記念3番人気6着の凡走でストレスがない状態。前走2500mから2戦2連対の2200mへ距離短縮。初のG1挑戦で鮮度あり。大舞台に強い池添騎手への乗り替わり。宝塚記念で強い8枠。これでもかとプラス材料が並んでいます。

一番気になるのは実績。最高で昨年のAJCC2着なので、格は足りません。良くて3着、ミラクル2着、時代が変わって1着という感じ。

あとは馬場が渋っているでしょうからパワー負けしてしまう可能性があり少し不安ですが、それは他の馬にも言えることでありどっちに転ぶかわかりません。それよりも、道中いかにストレスなくかつ大幅な距離損をなく馬場の良いところを走ってこれるかのほうが重要だと思います。そうすればマイナス要素をぶっ飛ばして突き抜けるかも。

パフォーマプロミス

日経新春杯1着のあとは目黒記念1番人気3着。ストレスもなく、叩き2戦目で今回距離短縮とちょうど良い臨戦。今回のメンバーで今年G2以上のレースを勝っているのはこの馬とダンビュライトだけ。中期的な勢いがあります。そして宝塚記念に相性の良いステイゴールド産駒。G1での仕上げがうまい藤原英昭厩舎。

関西圏では重賞の成績がいまいちな戸崎騎手がやや心配。前走乗っていたデムーロ騎手がキセキを選んだこともやや不満。唯一の重賞勝鞍がハンデG2では格が足りない。

おそらく「10回やって3回馬券圏内、30回やってようやく1着」という感じの能力だと思うので(なのに土曜3番人気、過剰に売れてる!?)、ほんの少しの不具合で一気に着順を落とすはず。なので、マイナス要素をどれぐらいで見積もるかが問題。

ダンビュライト

G1未勝利馬が宝塚記念で馬券になる条件である「別定G2勝利経験」を満たしているのはこの馬だけ。パフォーマプロミスの日経新春杯はハンデ戦なのでややケチがつきますので、格としてはダンビュライトのほうが上。

前走は香港G1なので異端、しかも凡走なのでストレスもない。今回200mの延長はこの馬のようなモッサリタイプには嬉しいローテーション。

心配なのは馬体重。前走14キロ減った(468キロ)ので今回は増えてほしいところです(調教後の馬体重は488キロなので大丈夫そう)。あとは武豊騎手なので、やや過剰人気になってしまうことと、目標にされやすいことは確実にマイナス。

サイモンラムセスとのコンビプレーで上手く後続馬に脚を使わせることができれば(まくり防止)、嬉しい結果が待っているでしょう。

まとめ

ここで才能開花!みたいな感じでいうと一番魅力的なのはパフォーマプロミスですが、一番ケチをつけやすいのもパフォーマプロミスです。人気だし。

ゼーヴィントは昨年秋に走れなかったことがやっぱり気になる。実績(格)の積み上げがない状態でどこまで頑張れるものか。

機械的に選べば一番優秀なダンビュライト。展開的にも、「してやったり」が期待できます。海外帰りの馬の成績が全然良くない(人気以上には走れない)のは気がかり。あと早々と捕まってしまうと非常に悲しい。

「1着まで」を望むなら、ゼーヴィント。「3着以内として」ならダンビュライト、と思います。