春の実績馬の取捨が難しいセントライト記念。全体的に見れば皐月賞・ダービーで馬券になった馬は好成績なのですが、コロッと負けることも少なくありません。
順当に収まる年もあれば、そうでもない年もある。少なくとも1-3番人気で収まることはありません。ここで化けの皮が剥がれてしまうやつが必ず現れるということです。
ダービー馬マカヒキがニエル賞を勝ち、オークス3着のビッシュが紫苑ステークスを圧勝したことで、今年の春の活躍馬は秋も大丈夫的な流れが生まれているように思えますが、皐月賞馬ディーマジェスティはどうなんでしょうか。
セントライト記念・過去4年データ
穴馬の傾向
日本ダービーで凡走
当たり前ですが、ダービーで好走していれば人気になります。だから人気薄を拾うにはダービー凡走組から探すのが自然な流れ。
「ダービーは展開や馬場が向かなかった」とか、「3月までは調子良かったけど本番を迎える頃にはガス欠だった」みたいな、実力はないこともない、だけど全てが揃わないとGⅠでは簡単に吹っ飛ぶような二流の馬がここで巻き返します。
将来AJCCとか中山記念、福島記念とか七夕賞で馬券になりそうな雰囲気(だけど実際に馬券になる訳ではない)を持った馬が良いでしょう。
夏に使っている馬
春の実績馬以外となると、やはり夏の上がり馬が狙い目。
とりあえず中長距離のレースを上がり最速で勝ち上がってきている馬は軽く注意しておくべきです。それくらいのレベルでも十分勝負になります。
前走・ラジオNIKKEI賞は最悪
逆にラジオNIKEEI賞組は不信。このレースは別名「残念ダービー」と呼ばれています。実は残念ダービーどころか、その後スター街道を歩む馬は滅多に生まれません。アンビシャスなんて超がつく例外です。
マイル路線に向かう馬ならまだ重賞戦線でしぶとく頑張るやつもいますが、基本的にはその場限りの激走であることがほとんど。
ラジオNIKKEI賞で好走、「よし、これから王道を歩むぞ!」と勇んでセントライト記念に出てきた馬はほぼ確実に期待を裏切ります。これが現実です。重賞とは名ばかり、くらいに思っていた方が良いでしょう。
だからといって「ゼーヴィントは一銭もいらない」と言いたいわけではありません。過信は禁物だということです。
血統・ロベルト&ステイゴールド
2014年の馬場改修前後ともに、ロベルト系とステイゴールドが穴をあけています。中山2200mという非根幹距離のレースらしく、重めの血統が上位に。
そして期待通りディープインパクトは不信。ヒラボクディープ、サトノラーゼンが1番人気になりながら無残に敗れています。
とはいえ今年の1番人気ディーマジェスティ&問題のゼーヴィントは母父ブライアンズタイムなので切る程でもないですね・・・