これは便利!競馬格付けランキングチェック表。あれこれ考える前にまずは格を調べましょう。

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競走馬格付けチェック表なるものを作りました。

その馬の生涯最高実績から格を判断し、予想に役立てようという試みです。

調教、展開、血統など難しい話は抜きにして、馬の格さえわかれば、そのレースで連対できるかどうか、3着以内に来るかどうかもわかる。まずはそういう基準が欲しいよね。

というのがコンセプトです。

この表を見れば、それぞれのレースレベルにおいて、馬券になるために必要ながすぐわかるという優れものです。

格とは何かを簡単に言ってしまえば、

「結局GⅠレースで馬券になる穴馬というのは、前走GⅢを圧勝した馬じゃなくて、1年前にGⅠで2着した馬だよね」という話です。

意味がわからないでしょうか。わかる人はすぐわかるんでしょうけど、わからない人には何を言っているのかさっぱりだと思うのでクドクド説明してみます。

格付けチェック表の使い方

race→
rank↓
GⅠGⅡ3歳牡馬GⅠハンデGⅡGⅠ(牝馬)GⅢ3歳牡重賞3歳牝GⅠ牝馬GⅡ牝馬GⅢ
3歳牝重賞
OP特別
S11着----------
A12着----------
A2-1着1着--------
A3-2着2着1着1着------
B1---2着2着1着1着1着---
B2-----2着2着2着1着--
C1--------2着1着1着

※スマホの場合、横にスクロール出来ます

表の見方

縦が格、横がレースレベルです。特に断りがなければレースは古馬混合戦を指します。
GⅠレースで連対するにはランクA1以上必要。A2だと良くても3着になりがち。
GⅡで連対するにはA3以上ないと厳しい。BランクはGⅢレベルかな、という意味合いです。

それぞれのレースで連対するには、どれくらいの格を持っていないといけないのかというのがこの表でわかる訳です。

2段も3段もランクを飛び越えて馬券になる馬はそうそういません。絶妙なラインにいる馬の取捨にこそ役立ちます。

微妙なライン

同じGⅠでも、古馬GⅠ、3歳牡馬クラシック、牝馬GⅠなど、それぞれ必要とされる格は変わってきます。
クラシックホースはカッコイイし人気になるんですが、やっぱり古馬GⅠの方がレベルが高いです。クラシックを勝った馬が古馬になってからも活躍するためには、超えなければいけない壁があるんです。

GⅡ以下も同じです。毎日王冠と目黒記念はちょっと同じに扱えませんよね。この辺をうまく区別出来ればモヤモヤした馬の実力の序列がクリアになります。

格の決まり方

ランク生涯最高実績馬券の目安雰囲気
S1
GⅠ1着GⅠ勝利圏内歴史的スターホース
実力文句なし

A1
GⅠ2着GⅠ連対圏内
GⅡ余裕で勝つ
人気がないなら積極的に狙うべき
A2

GⅡ1着
3歳牡馬GⅠ1着
GⅠ馬券圏内
GⅡ勝利圏内
GⅢ余裕で勝つ
GⅡ大将
いつか大仕事?
結局古馬になると無理
A3 GⅡ2着
ハンデGⅡ1着
3歳牡馬GⅠ2着
牝馬古馬GⅠ1着
GⅡ連対圏内
GⅢ勝利圏内 
GⅠはちょっと・・・
ローカルでは偉そう
謎の穴人気
B1
   
ハンデGⅡ2着
GⅢ1着
3歳牡馬重賞1着
牝馬古馬GⅠ2着
牝馬3歳GⅠ1着
GⅡ馬券圏内
GⅢ勝利圏内
適正が騒がれ謎の穴人気
穴人気のまま終わる
B2GⅢ2着
3歳牡馬重賞2着
牝馬GⅡ1着
牝馬3歳GⅠ2着
GⅢ連対圏内まぐれか、飛躍の布石か
C1
   
牝馬GⅡ2着
3歳牝馬重賞1着
OP1着
GⅢ馬券圏内若い時の実績がかえって邪魔
オープン大将

格は生涯最高実績で決まります。格が決まれば、その馬がどのくらいのレベルのレースで馬券になるのか、連対するのか、勝ち切るのかがわかります。

「ランク」・・・格です(じゃあはじめからそう言えよ)。GⅠで馬券になるのはほとんどがA以上、GⅡならB、みたいな考え方です。

生涯最高実績」・・・例えばA2ランクの馬は、生涯最高実績がGⅡ1着であればこの格を持っている、と判断します。

「馬券の目安」・・・A2の馬は、GⅠで3着は十分ありえるんだけど、2着となると結構厳しい。勝ち負けに持ち込むには、格の壁を乗り越える強烈な武器を持っている、あるいは展開の助けが必要だということです。

「雰囲気」・・・あくまでも雰囲気です。ウソみたいな話ですが、結構そのとおりになるのが面白いところ。

ポイントは、1つ上のランクに上がるのがなかなか大変だということです。そうじゃないと格を分けている意味もないんですけど(笑)

GⅢは勝てるんだけど、GⅡだとお客さん。
GⅡは勝てるんだけど、GⅠではなかなか連対も出来ない。

こんな馬、多くありませんか?

イスラボニータはA2?格の妙で馬券を当てる

クラシックホースが古馬になってGⅠで連対すら出来ないなんてよくある話。でも、いつも人気になりますよね。

なぜでしょうか?

3歳GⅠ制覇の実績があれば、A2ランクになれます。
これは古馬ではGⅡ制覇と同等です。例えば、毎日王冠を勝てばA2ランクになるということです。

イスラボニータとエイシンヒカリは今現在同じ格を持っていることになります。

ひとつ上のA1ランクはGⅠ連対実績が必要になります。これが結構高い壁になります。
この壁を超えそうで超えない馬をいかに扱うかが予想の肝になるのです。

同じランクにいる馬を比較するには

イスラボニータは3歳時、天皇賞秋で3着になっているのでもう少しでA1になるれそうな気がします。でも今年の天皇賞秋も3着でした。(2着はGⅠ2着の実績があったA1クラスのステファノス)
振り返ってみると、イスラボニータは古馬になってGⅡ勝ちは0です。連対すら出来ていません。

古馬の場合(というかクラシックを勝てていない馬)、A2ランクになるためにはGⅡを勝たないといけません。
ところがイスラボニータはGⅡを勝てていない。格的にはA2ですが、A1上がるのは厳しそうです。A2の下というところでしょうか。

イスラボニータは3歳時にA2ランクに達してしるのですから、もし古馬になって成長しているのならば、既に持っている格のレースで何度も勝ちそこねるはずがないのです。
ましてや連対すら出来ていない。これは怪しいですよね。彼は変わっていない可能性が高い。

つまり、GⅠではせいぜい複勝圏内がいいところなのです。後付けの結果論のようですが、同じようなことが色んなところで起きています。興味がある人は調べてみてください。

S1以上なんて考えてもしょうがない

現役の馬で古馬GⅠを2勝以上しているのはゴールドシップとラブリーデイがいます。
ちょっと前だとジェンティルドンナとか、ジャスタウェイあたり。

これらの馬について考えるのは不毛です。

格が高い割に人気にならねえなあ、なんてことはまずありませんからね。

カレンミロティックとラストインパクトが馬券ファンを惹きつける理由

ゴールドシップとキズナが人気になった今年の天皇賞春が面白かったです。

ゴールドシップはS1なのにやや評価が低い、キズナは長らくA2(しかもギリギリ)にも関わらず評価は高め。これだけでワクワクしますね。

伏兵陣の人気と格の関係もまたすごい。

3番人気は日経新春杯、日経賞とGⅡを連勝中のアドマイヤデウス。A2からS1に飛び級できるかというところ。これは人気になっても仕方がありません。

4番人気はサウンズオブアース。菊花賞2着ですからA3ランク。前走日経賞は馬券になりませんでしたから、若さの魅力はあってもやや怪しさが残る状態。

5番人気はラストインパクト。GⅡ勝のA2ランクですが、GⅠでは結果が出ていないので正直微妙。GⅠに出走する度に穴人気になるのですが、格から見ると過剰人気なのです。

ラストインパクトのような境遇の馬は実際にGⅠを勝ったりするので、判断が本当に難しいのですが、このレースはもっと格上の馬が居たんですよ。

カレンミロティックです

前年の宝塚記念で2着なのでランクはA1です。
A1以上は、あとウインバリアシオンしかいないので出走馬中の格付けランキングでは同率2位。

にも関わらず10番人気

迷わず本命でした。

※複勝しか当たりませんでしたけど。
※2着のフェイムゲームはA3からA1へ飛び級してますけど。←2着に来た原因は血統とか、適正とかもっと他にあるでしょう。

儲けるための戦略としては、こうやって格(言ってしまえば実績)に対して極端に人気のない馬を拾いつつ、格が下なのに、何の保証もないのに妙に人気になっているやつを疑うことが大切です。

こんなのは表を見れば簡単に考えられますから、後は相手関係とか、コースなどの条件を加味して決めていくだけ。

こうして考えていくと、馬券を買うときにすごく役に立ちそうじゃありませんか?
オッズを見る時も、格に対して美味しいかどうかを判断をするのにも使えますよね。

まとめ

余程のことがない限り、格を2つも3つも飛び越えてくる馬なんていません。
そんな馬を探す場合は、格じゃなくて血統とか、展開のあやとか、そっちを考えた方がいいでしょう。

この格の考え方はクラスが上になればなるほど使いやすくなります。
GⅢとかオープン特別ぐらいのレベルだと、キャリアが短すぎて何の実績もない馬が数多く出てきますから。

予想の補助になれば嬉しいです。

先の表と合わせて使って下さい。

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