産経大阪杯が来年からGⅠになるようです。春シーズンの古馬中距離戦線の充実が目的。随分前から言われていたことですが、ようやく、という感じですね。
トウカイテイオーやマーベラスサンデーにエアグルーヴ、ダイワスカーレットなどなど超一流馬が勝っていますし、毎年GⅠ馬が出走して盛り上がります。今年もショウナンパンドラ、ヌーヴォレコルト、ラブリーデイ、キタサンブラック、イスラボニータなど豪華メンバーが顔を揃える予定です。
春先は国内にめぼしいレースがなく、近年、一流の中距離馬はドバイや香港など海外に向かう傾向が続いていました。
施行時期に関しては今のままか、多少ずれるのかはまだわかっていません。今のままだとドバイ組は参戦できず、後ろにずらしても香港のクイーエリザベスⅡ世カップと被ります。どうするんでしょうね。
ジャパンカップのように海外馬は集まらないレースになってしまいますが、まあそれは他のレースも同じだから別にいいか・・・。
生産の詳しいことはわかりませんけど、ここを引退レースに選ぶという選択肢もありますよね。そうなれば牝馬の有力どころも出てくるでしょうし、安田記念を目指す馬なども入ってきてメンバー的にはかなり面白いことになりそうです。
春の天皇賞の危機?
大阪杯がGⅠになるとますますメンバーが寂しくなりそうなのが春の天皇賞・・・。
個人的には春の天皇賞をもっと充実させて欲しいと思っています。春の天皇賞を勝つ馬が種牡馬になって産駒が活躍していかないと日本馬のレベルはどんどん下がってしまいます。
今一線級で活躍している馬の血統表を見ればよくわかります。
ディープインパクトは反則としても、菊花賞、天皇賞の勝ち馬ってすごいんです。
ダンスインザダーク(ラブリーデイの母父)、スズカマンボ(メイショウマンボの父)、スペシャルウィーク(エピファネイアの母父)など母父としての影響力は疑いようがありません。
ちょっと範囲を広げると、昨年の年度代表馬モーリス、有馬記念の覇者ゴールドアクターの父スクリーンヒーローはジャパンカップの勝ち馬。別にスピードタイプという訳ではありません。
どんなにスピードのある種牡馬を海外から連れて来ても、それを支えるスタミナ、底力みたいなものはやはり2400m以上の長距離レースを走りきれる馬の血が入っていないと超一流馬は出ないんじゃないでしょうか。