オークス2018・クソ展望②。フローラSの法則。過去の傾向から機械的に導き出される穴馬の予想

アーモンドアイの単勝に冷や汗をかくような金額を突っ込むのか。

ラッキーライラックの逆転をひたすら信じて組み立てるのか。

サトノワルキューレを3番手、しかも4番手を大きく引き離した3番手とみなして3連単で勝負するのか。

それはそれで面白い肝試しになりそうです。

あるいは「他にもレースはたくさんあるのだから、わざわざこのレースで穴馬探しをするなんて時間のムダ。フリーウェイSのほうが熱い。」という考え方も至極まっとうだと思います。

ですが、せっかくの晴れ舞台、特に今年のオークスがもし荒れた時に的中馬券を持っていたら素敵なので、多少は検討しておきたいという思いもあります。

今回取り上げるのは、機械的に導き出される穴馬です。

オークスの過去の傾向から穴馬をみつける

あくまでも過去の傾向に沿った穴馬探しです。

人気薄の馬で買い材料がある馬は他にもいるでしょう。しかし、そっちの方向から探るのはかなり高級な予想になること請け合いです。

オークス過去5年の着順・血統・前走データ

基本は前走桜花賞だけれども

別路線組はかなり厳しいです。過度な期待は禁物。

別路線組の中には桜花賞組より「明らかに強い」馬はいません。それが普通の状況です。能力的に劣っているに間隔は詰まっているので疲れが残っており本番で100%の状態になりにくい。力が互角以下なのに状態が悪ければ結果は……つまり圧倒的に不利なのです。

忘れな草賞や皐月賞から馬券になっている馬がいますが、それは不運が重なり桜花賞に出られなかったミッキークイーンとフラワーC快勝後に皐月賞に挑戦したバウンスシャッセの2頭。これらは「あきらかに強いだろう」ということがまるわかりの状況で出走しています。

残念ながら「未知の魅力に賭けて!」という馬が好走することはまずありえません。臨戦過程が悪いのだから伸びしろも少ないのです。

かといって今年の桜花賞組から上位2頭を逆転する馬を探すのは厳しいでしょう。今年の桜花賞では、クルミナルやルージュバック、メイショウマンボのような距離が伸びて期待できる馬が凡走したという痕跡が皆無だからです。

なので、結局フローラS組から探すことになります。

フローラS組の法則。どれか1頭が3番人気以内に支持されないと誰も馬券にならない

どうせだめでしょと思われているフローラS組」は基本的にダメです。

しかし、「どれか1頭でも3番人気以内に支持されている年」は、フローラS組の中でも人気がない馬も馬券なるという法則があります。

例)
2016年
チェッキーノ2番人気2着(フローラS3番人気1着)
ビッシュ5番人気3着(フローラS1番人気5着)
2013年
エバーブロッサム5番人気2着(フローラS2番人気2着)
デニムアンドルビー1番人気3着(フローラS1番人気1着)

要はフローラSのレースレベルが高けりゃいいし低ければダメだということ。裏を返せば「桜花賞組(特に下位)が貧弱であった年」とも言えます。ごく当たり前の、常識的な話ですね。

2018年はフローラS1着馬であるサトノワルキューレが本番で3番人気に支持されることがほぼ確実。ということは、今年はフローラS組の中に穴を開ける馬がいるかもしれません。

とはいえこれは非常に苦しい穴話ですよね。無理矢理感が拭えません。せいぜいヒモ荒れでお茶を濁す程度でしょうか。

外枠は不利ではない

翌週のダービーは内枠が猛威を振るうのに対してオークスは外枠でも勝負になります。

2017年のように1枠でワンツーがあったりしますが、枠の有利不利は基本的にありません。

内枠だからといって能力差を埋められる訳ではないという残酷な事実。内であるに越したことはないとは思いますが……。

予想する際、枠順によって過度に評価を上げ下げする必要はないでしょう。

2018年の穴候補はパイオニアバイオ

機械的にふるいにかけて穴馬としての資格があるのは誰か。ちょっと甘く見積もってパイオニアバイオです。

前走フローラSは僅差の2着。1着は今回3番人気が確実視されるサトノワルキューレ。フローラSの法則は無事クリア。

パイオニアバイオの母アニメイトバイオは阪神JFと秋華賞で2着。オークスで4着。突き抜けて良いというわけではありませんが十分良い血統です。

父ルーラーシップ母父ゼンノロブロイ母母母父系アンバーシャダイということで、みんなが距離に苦しむなら相対的に浮上してきてなんら不思議はありません。

父も母父も産駒はL系のドッカンドッカンと走る「自分の分だけは頑張れます」的なタイプが多いです。パイオニアバイオも小さいから多少シュッとしているようにみえますが、おおよそ例に漏れずという感じ。しかし、この感じはオークスにおいてはむしろ良い方向に作用すると思われます。

戦歴を見ると、未勝利勝ちまでに8戦かかっていますがすべて僅差の4着以内。そして未勝利勝ち直後のフローラSで連対。プラス12キロと体が増えた(戻した)のも好材料(成長していると思いたい)。東京コースに限れば馬券圏内パーフェクト。

未勝利の善戦連発の解釈は「競馬自体は真面目に走るので相手なりに好走する性格。ちょっと不器用だから勝ちきれなかっただけ。」とすれば、相手が強くなるG1でもいつもの調子で先頭集団に勝手にくっついて行ってゴールを迎えてくれる、なんてことも十分あり得ます。超どスローの団子状態でもなければ多少不器用でも関係ありませんし。

まとめ

オークスの過去の傾向から導き出すことができる穴馬はパイオニアバイオです。

ほぼ休みなく使っている馬なので疲労、ストレス問題云々はありますが未勝利戦ばかりですし、ここは格上げ緒戦なので目をつぶってもいいかと思います。というか立場的に気にしている場合ではないでしょう。

わざわざこんな面倒くさいことを考えなくても、フローラS2着は馬柱上でちょっと目立つので買う人は多いでしょうね……