ニトロ理論とは、ダビスタ方式で種牡馬に点数をつけて、ポテンシャルを測ってやろうという理論です。
産駒の血統表(5代まで)に、スピードアップの血が1本あればスピード1点、スタミナアップの血が1本あればスタミナ1点を加算します。(どの馬にどの効果があるのかはダビスタを参考にして決めています。)
この合計値が高ければ、その馬が最高に上手く行った時に発揮できる力も高い、という理屈です。
産駒の能力の限界値を血統から把握する、とも言えます。
ダビスタで強い馬を作るには、血統表の中に超スピード、スピード、スタミナ、底力がアップするインブリード効果を持つ祖先馬がたくさん入る配合をする必要があります。
そのために優秀な種牡馬を何代にも渡って重ねていくのです。
ニトロ値が高い馬は例えばこんな感じです。
【ハイエストオナー産駒】
※計算方法:単純に効果を足し算しています。インブリードで同じ血が複数ある場合、1本分だけ加えています。
5代血統表の中に色がついた種牡馬が詰まりまくっています。こういう配合の馬は、爆発的な能力を持つ可能性が高まるということです。
現実の競馬ではどう使うのか
このニトロ理論を競馬でどうやって使うのか説明します。
あくまでも、「穴を獲るために」使います。強い馬を探すためではありません。
2015年天皇賞春出走馬ニトロ指数一覧
3着に入った10番人気のカレンミロティックは、スタミナニトロが出走馬中3位でした。
このとき、距離適性とか、年齢とか色々言われていたのですが、見事に不安を跳ね返して馬券に絡んでいます。
※ちなみに表の右にあるのは、重要な祖先馬を持っているかどうかを示したものです。トニービン、ディクタス、リボーのいずれかの血を持っている馬は天皇賞春で好走しやすいのです。2015年は3つ全部持っているフェイムゲームが2着でした。
高速馬場だ高速馬場だと騒がれた2014年と2013年はスピードニトロが高いフェノーメノが連覇。2014年に穴を開けたホッコーブレーヴ(スピードニトロ15)は、2015年力のいる馬場になって凡走。
もちろん、ニトロ(血統)のせいだけじゃなくて、競馬は色んな要素が絡み合って出来ているものです。
でも、あながち無視も出来ないと思いませんか??
種牡馬辞典では、種牡馬が産駒に与えるニトロ指数も記載してあります。