サトノダイヤモンドって池江泰郎元調教師が選んだ馬なんですね。
サトノアラジン世代から、里見さんに頼まれて馬を選んでいるそうです。アラジンじゃなくてノブレス?ちょっとあやふやですが、とにかく最近の話。
なんといってもディープインパクトを育てた人ですから、馬を見る目は間違いないでしょう。ステイゴールド、トゥザヴィクトリー、メジロマックイーンと挙げればキリがありません。
サトノの呪い、なんて言われていますが、「池江以降」の馬はジンクスを破るのは時間の問題でしょう。多分。
池江さんは、サトノダイヤモンドにかなりの自信があったようで、皐月賞で負けたときは「周りが強すぎるとしか言いようがない」と。確かにその通りだと思います。
でも、本当にそれだけなんでしょうか。やっぱり何か原因あるんじゃないの?とか思ってしまいます。
馬のプロが見るのはどこ?
サトノダイヤモンドってやっぱり超体力おバカですよね。アラジンも、ノブレスもそっち系です。
たぶん、馬のプロってそこを重視して観る癖があると思うんですよ。
牧場周りで馬を選ぶとき、まさか「身体は小さいけど、こいつはCの塊です。馬群に入れればGⅠ勝てます。オーナー、買いましょう!」とか言えないじゃないですか。数分見ただけじゃ多分細かい性格(というか精神面)までわかんないし。
身体能力が優れていて、量がある馬って確かにそこそこ走りますが、GⅠのギリギリの戦いになったら足りないことが多い。突き抜けるには、あともうひと押しプラスアルファが欲しいです。
でも、結局仔馬を見る段階では、「良いカラダ」をしているやつを選ぶしかありません(多分)。だけど「良いカラダ」であればあるほど、量に偏り過ぎて失敗するパターンにハマっていく。だから、大レースで勝てない。
良いケツしてるとか、首の形がとか、柔らかいとか、そういうのって基本的に体力面を測るためにしか使えませんよね?だから、そこばかり見て「競馬で走らせたら実は根性なしだった」となっても仕方がないよね、っていう。
金とコネがあれば、見た目が良くてスペックばっちりな馬を買えます(きっと)。でもスペックだけじゃGⅠは勝てない。むしろ偏るとマイナス。
だから、サトノの呪いはなるべくしてなった、資金力があるがゆえの自然な流れだったのではないでしょうか。
京都1800mでダービーをやってほしい
今回ダービーに出走するメンバーで、きさらぎ賞を戦ったらサトノダイヤモンドが勝つでしょう。それは間違いありません。
でも、皐月賞は負けました。しかもやっぱりね、って感じで負けてしまった。これが大問題です。体力バカだと思われていて、やっぱりその通りだった。「体力以外ありません」ということがバレてしまいました。
普通だったらもっと沈んでもおかしくない中踏ん張ったので、すごいことはすごいと思いますが、ダイヤモンドってほどダイヤモンドじゃないことは確かです。やり切れなさを感じます。
同世代を体力で圧倒出来ない以上、サトノダイヤモンドがダービーを勝つためには、ライバルがミスったり、苦手な展開になるとか、何かしらの助けが必要です。
リオンディーズが引っかかって潰れるとか、マカヒキ&ディーマジェスティが詰まって終わるとか。
それ以外の馬が相手ならなんとかなるかもしれませんが、物理的に差して届かないということは普通にあり得る話なので、そこそこペースは流れて欲しいし、直線入り口それなり詰めておきたいはずです。
まとめ
みんなが言う、「強い馬」「いい馬」って、「競馬で勝つ馬(集団の先頭に立てる馬)」じゃないですよね。
ところで、ジョジョの第4部は「ダイヤモンドは砕けない」という副題が付けられています。
このシリーズは非常に興味深い内容です。
ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章 Blu-ray コレクターズ・エディション
サトノダイヤモンドはもうヒビが入っているんですけど。