アグネスタキオン、クロフネ、ジャングルポケットと共に、最強世代の一角を担いました。
彼らが3歳の秋、JCダートをクロフネ、JCをジャングルポケット、有馬記念をマンハッタンカフェが勝って大暴れ。古馬を相手に完全に圧倒していました。
マンハッタンカフェは翌年、ジャングルポケットを抑えて春の天皇賞を勝ち、凱旋門賞へ挑戦したものの競走中に屈腱炎を発症して引退。
種牡馬になり、2009年にはリーディングサイアーを獲得。
しかし、クラシックでの活躍馬がいないことからやや地味な印象。あまり人気にならない不思議な存在です。
ヒルノダムール以来牡馬の大物は出ず、最近はなかなかGⅠを勝てませんね。もうそういう種牡馬だと思っていたほうがいいかもしれません。
しかし、スムーズに走れば体力は豊富。GⅡレベルまでならまだまだ注意。ルージュバックとクイーンズリングの今後に期待。
マンハッタンカフェの血統表(ニトロ指数付)
ニトロ指数:スピード5、スタミナ4、ダート0
M3タイプ:L系 ⇨LC(S)、L(S)
父系:サンデーサイレンス系(ヘイロー系)
母父系:リボー系(セントサイモン系)
母母父系:ハイペリオン系(ハンプトン系)
代表産駒
・ヒルノダムール
・ジョーカプチーノ
・レッドディザイア
・グレープブランデー
・ショウナンマイティ
・ガルボ
・ルージュバック
・クイーンズリング
マンハッタンカフェ産駒の特徴
・能力は高いが、揉まれ弱い
・短縮、延長のショックが効く
・気分が良ければ高齢でも走る
能力は高いが、揉まれ弱い
C的な要素があまりないことが、マンハッタンカフェ産駒がGⅠで弱いことの最大の原因です。
体力も、量も豊富なのに、激戦で揉まれると嫌になっちゃう。すごく大事なポイント。
ルージュバックが広いコースで実績を重ね、いざ桜花賞で揉まれて惨敗したのはいい例です。
短縮、延長のショックが効く
マンハッタンカフェ自身はスタミナ豊富なステイヤーでしたが、産駒は短距離も走ります。
ステイヤーは概して一本調子な面があり、これは短距離で好走するために必要な要素だったりします。
スタミナもあるんだけど、気持ち的にはスプリンター精神も持ち合わせている。
だから、距離短縮や延長のショックに素直に反応できるということです。
これは逆のことも言えます。
スプリンターであるサクラバクシンオー産駒が距離の長い障害レースで活躍していましたね。
なんか変な感じがしますが、実際に結果が出ているので否定のしようがありません。
サラブレッドは人間と違い、ステイヤーもスプリンターもみんな筋肉は速筋の塊です。
心肺機能とか、筋持久力よりも、微妙な精神構造の方が競走成績に与える影響が大きいのでしょうね。
気分が良ければ高齢でも走る
ショウナンマイティやガルボなど、高齢でもしぶとく頑張る産駒が多いです。
フレッシュな状態であれば、持ち前の身体能力を存分に発揮出来ます。同じ理屈で休み明けも苦にしないので注意が必要です。