
By: David Feltkamp
春の3歳クラシックレース(皐月賞、日本ダービー、桜花賞、オークス)を予想するときに役立ちそうな豆知識をまとめました。
クラシック戦線は、前哨戦から本番までのスケジュールが決まっているので、いくら強い馬でも体調が整わなければ活躍するのは無理ですし、成長が遅い馬も不利です。
将来は別々の路線で走る馬が適正も何も関係なくひとつのレースを目指すので、古馬のレースに比べると出走している馬同士の力差が大きくなります。そのため、紛れが起きるパターンも少なかったりします。
その辺りを踏まえて考えられるようになると、理解が深まって競馬予想がより楽しくなるはずです。
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クラシックの法則。だいたい決まっている
- クラシックはリーディング上位の種牡馬の産駒が勝つもの。むしろ、そうじゃなきゃ困る。
- ダービーと桜花賞はあまり荒れないので過度な期待は禁物。コース形態のせいで、評判通りの結果になりやすい。人気薄はせいぜい3着。
- かといって、皐月賞とオークスが荒れやすいかというと、そこまででもない。冷静に。
- 「将来的にその馬がどうなるか」ということと、「今の時点で馬券になるか」は別問題。
- 重賞のレベルを判断するのは思いの外難しい。勝手な思い込みでむやみに番付を作らないほうが客観的に予想できる。
- とはいえ、弥生賞、チューリップ賞など、毎年世代のトップクラスが集まり安いレースはある。
- 勝ちっぷりとか、最後の伸びで馬の能力を判断しきるのは難しい。あくまでも目安。単に「重賞で3着以内の経験あり」とかのほうが信頼できる。
- 重賞はみんなが勝ちたくて、狙ってきているレース。そこを勝ち切っている価値は高いのでなめちゃいけない
- 2歳時の走りや、デビュー前後の評判にいつでもとらわれない。あくまでも実績、事実を見る。
- ダービーで上位(10着以内くらい?)に入る馬は基本的に強い。過去の結果を見るとよくわかる。後のG1馬、種牡馬だらけ。馬券にならなかった馬でも覚えておいて損はない(馬券で回収できるのは2年後かもしれないけど)。
- 東京コースを経験したからといってダービー、オークスで特別有利になるわけではない。むしろ初コースで鮮度がある馬のほうが良かったりする。青葉賞組がうまくいかないのもそのため。
- ダービー、オークスまでデビューから約1年。この1年をきっちり順調に過ごせないと、馬は能力を100%発揮できない。ちょっとでも予定が狂った馬は割引いて考えるべき。超スーパーな例外は無視(エアグルーヴ、フサイチコンコルド)
- 3歳2月以降は、世間の評価はそれなりに信頼できる。重賞で1番人気に推されたことがある馬は何か持っている可能性が高い。
- 「重賞で連対」 or 「前走重賞で1,2番人気」に当てはまる馬の人気が落ちていたらチャンス。
- 皐月賞(桜花賞)で中途半端な人気を背負い、中途半端な着順に終わった馬が、ダービー(オークス)で巻き返して連対以上の成績を残すことはまずあり得ない。
- 崩れた体調はそう簡単にもとに戻らない。一旦崩れたらシーズンを棒に振ったものとして考える。他に順調な馬がゴロゴロいる中で結果を出すのは相当厳しい。
- 一点豪華主義的な理由で穴を開ける馬は稀。穴要素としては「実は良血」「2歳11月以降の重賞を勝っている」「前走展開のせいで崩れただけ」などがあるが、ベースとして「順調にレースに使われている」がないと無理。
- 順調はどうかは、新聞や雑誌の厩舎情報ではなく、「デビューからきちんとレースに使っているか」を見る。あまりにも細かい話は気にする必要はない
- 上位人気の◯◯と△△はどっちが強いか、という針の穴を通すようなコントロールが要求される予想は徒労に終わりやすい(マカヒキとサトノダイヤモンドみたいな)。配当には反映されず自己満足になってしまう。
まとめ
競走馬は、基本的にダービーを目指して生産されており、3歳の春までは一本道の人生(馬生)です(※一部の例外を除く)。そんなところに法則がないはずがありません。
リーディング上位の種牡馬からダービー馬やオークス馬が生まれるのは当たり前の話です。そこに逆らって予想を始めるのは茨の道と言えるでしょう。
細かい話はとりあえず無視。「そもそもこのレースって何なの?」ってところから考えると、思わぬ的中、高配当を手繰り寄せる確率が高まります。