函館記念・クソ展望。過去5年データ・穴馬の傾向

函館記念は過去5年で1番人気は3着以内0頭。素晴らしい重賞です。

その荒れっぷりは先週の七夕賞よりもこっちの方が激しいと言っていいでしょう。

今週は重賞は函館記念の1つだけですが、非常に難解で面白いメンバー構成になりました。

レッドレイヴンは・・・言わなくてもわかるよな。

函館記念・過去5年データ

hakodatekinen.2015-2011data

穴馬の傾向

巴賞とは別世界

函館記念を語る上では絶対に外せないのが前哨戦・巴賞。なぜなら、とにかく本番に繋がらないから。

毎年毎年巴賞勝ち馬が本番で無残に散っているにも関わらず、新聞では勝ち馬が真っ先に取り上げられてしまう悲しいレース。

函館記念と巴賞は別世界です。馬券を買う上で巴賞の結果はなんの参考にもなりません。むしろそこでグズグズしていたやつを買うべきなのです。

2011年・マイネルスターリー

巴賞を6番人気で1着したマイネルスターリーは本番で実績馬をさしおいて1番人気になり8着。6番人気で1着なのですから限りなくまぐれに近いんです。いわゆる激走。なのに本番でさらにパフォーマンスを上げるとか、普通に考えて厳しいだろ。と、今なら言えます。

2012年・トウカイパラダイス

巴賞1着はトウカイパラダイス。懲りずに本番1番人気。結果4着。ちょっと惜しかったですね(笑)。道中は中団前目につけながなら、前にいる馬を捕まえきれず、後ろの馬にはあっさり交わされ・・・

2013年・エアソミュール

巴賞1着はエアソミュール。当然、本番1番人気。和田竜二を鞍上に向かえ、初重賞制覇に挑むも10着。トウケイヘイローが逃げ切った年です。

2014年・アロマティコ

巴賞1着は牝馬のアロマティコ。こちらは函館記念を回避してクイーンSへ向かい2着。ちなみに2着のセイルラージ、3着のミッキーパンプキンも別なレースに向かっています。

2015年・マイネルミラノ

巴賞1着はマイネルミラノ。本番は2番人気8着(笑)。この馬はこの前から、そしてその後も人気になると裏切って、人気薄で恵まれて、というスタイルを貫き通しています。

過去5年中4年で巴賞勝ち馬が1,2番人気に推されて沈没。いい加減理解しろよと言いたくなりますが、黙っておきましょう。

調べてみると色々わかって楽しいですよ。やってみて下さい。

内枠有利

日本一短い直線が示す通り小回りなので内枠有利です。

8枠で馬券になった2013年のアスカクリチャンは岩田騎手が巧みにインコースへ導いて突っ込んで来ました。トウケイヘイローが逃げたことでペースも上がってコース取りもしやすかったのかもしれません。

2011年のアクシオンは13番でしたが、最後の最後ギリギリで4,5着馬を交わして3着。これがもう少し内だったらと思わせる内容。

混戦で浮上してくる馬の質、性格と、騎手の腕が噛み合わないと外枠から馬券に絡むのは相当難しいです。

距離延長組。前走1800m

ぱっと見、前走1800mが目立ちます。小回りの2000mなので、良い位置につけられるかどうかは非常に重要です。前走短い距離を走って馬が前に向きになって追走が楽なのでしょう。

とはいえ、洋芝で馬場は重いので「何でもあり」ではいけません。闇雲に距離延長を狙うより、血統や過去の成績を見て洋芝でパフォーマンスを上げそうな馬を中心に選ぶと良いでしょう。

ハンデは軽めで

JRAのホームページにはハンデ55.5kg以上の馬が優勢って書いてありました(過去10年)。

でも、あまり拘らないで考えた方が良いでしょう。ハンデが軽いからとって有利でもないし、重くても大丈夫、とは言えません。

血統・ロベルト系。とにかくずっしりしたやつ

一目瞭然、ロベルト系が強いです。さすが洋芝。

ロベルト系が上位に来なかった年は、メジロマックイーンやミルジョージといった重っ苦しい血統が来ています。過去に3連覇したエリモハリアーは父ジェネラス(その父カーリアン)でニジンスキー系。

他の競馬場ではスピードが足りないような馬がここで化けます。人気がないと不安になるかもしれませんが、みすみす高配当を逃すことになるのできちんと抑えましょう。

サンデー系なら長距離砲を。菊花賞や天皇賞春を勝った種牡馬から。2011年はサンデーサイレンスの直仔アクシオンがまだ走っていたんですね。ちょっと驚きです。