チャンピオンズCクソ回顧。全てのハズレに明確な原因を求めてはいけない

チャンピオンズC結果

1着 サンビスタ
2着・ノンコノユメ
3着・サウンドトゥルー
4着 ロワジャルダン
5着▲ホッコータルマエ
・・・
9着◎ナムラビクター

想定していたのとはまるで違う結果になりました。下手ですね・・・

大事だったのは騎手?展開?

今回は展開、騎手の思惑とでも言えば良いのでしょうか、複雑な情念が渦巻いた結果このような着順になったと思います。

コパノリッキーは確かにスタートから勢いはありませんでしたが、まさかクリノスターオーがあそこまで絡んでくるとは思いませんでした。

武豊騎手は

「1、2コーナーで意味のない絡まれ方をされて…。あそこで無駄な脚を使ったのが全て。弱点が出たわけだけど、絡んできた2頭は15着、16着だからね」

と発言しています。

これは武豊騎手ならずとも、多くの人が同意するところだと思います。

「競馬はそういうもんだ。甘いこと言ってんじゃねえよ」

という意見もわからなくはありませんが、クリノスターオーやガンピットに期待した人はあんなレースをされたのではがっかりなんです。

コパノリッキーを潰すための競馬ではなく、勝つための競馬をして欲しいんですから。

予想する側はそこまで想定して馬券を組み立てなければいけませんから、ある意味勉強になったレースとも言えます。

じゃあどこまで想定するの?

1番人気が逃げ馬(しかも武豊)、絡んでいきそうなのが外国人騎手。

これだけで、差し決着に張れないこともないでしょう。

差しに張る場合、当然今回上位にきたノンコノユメやサウンドトゥルーは外せませんね。

でも勝ったサンビスタはどうでしょうか。

牝馬だから弱いと思って消してしまった人も多かったと思います。昨年の走りを見ても、今回のような先行勢総崩れのような流れにでもならない限り上位に食い込むことは難しかったでしょうから。

後方有利(というか前不利)を想定して予想した場合、私のようにナムラビクターあたりを本命にした人は多かったはずです。あそこまで露骨になるとは考えづらいですからね。

今回だけはああなる、と読みきってサンビスタを本命にするのは至難の業です。毎度そんなことを考えていたら多分スランプに陥るでしょう。
論理的に今回サンビスタを本命出来た人は本当にすごいと思いますが、同時にその論理は、実力のない人間が下手に真似してもうまくいかないものだと思います。

サンビスタが強いとか、弱いとかどうでもいい

今回、サンビスタは強いから勝ったわけではないと思います。

負け犬の遠吠え的に言わせてもらえば、今回的中した人が、
「俺はサンビスタは強いと思ってたんだよ。な?言ったとおりだろ?」
と言おうものなら痛烈に批判します。

じゃあ、なんで今までダメだったの?

ということになるじゃないですか。

それこそ、展開が向かなかったとか言い出すなら、毎度展開を綿密に予想しないと「サンビスタを強いと思っている人」の馬券はいつまでたっても当たらないことになります。
大事なのは「サンビスタを強いと思っている」ことよりも、「その都度どんな展開になるか予言できる力」ということになります。

 

サンビスタはサンビスタで自分のペースで走っていたら1800m地点で先頭に立っていた。それだけのことです。

私は競馬ってそういうもんだと考えています。短縮馬がウソみたいな末脚を使うのもそのせいです。

サンビスタが1着でノンコノユメが2着、サウンドトゥルーが3着というのを、能力的に通用するしないを考えだした場合、全然筋が通らないと思いませんか?
ホワイトフーガは実はバケモノだとか言うんですか?そうではないですよね。

あくまでも今回的中した凄腕予想家たちの、長年蓄積した本人の中での勘によるところが大きいと思うのです。
本当の馬券上手はきっと「俺は前からサンビスタはやると思ってた」とは言わないはずです。

今現在、今回のチャンピオンズCの結果に納得いっていない方は、何か理路整然とした答えを見つけようとするのはもうやめた方がいいでしょう。

何に比重を置くか

今回のチャンピオンズC、展開や騎手の心理分析に比重を置いて予想すれば、私のような下手くそでも、もしかしたら当てられていたのかもしれません。

でも、それはかなり確率の低い話です。

我々はレース毎に、能力、血統、調教、適正、騎手、厩舎、実績などあらゆる要素の中で「何に焦点を当てて予想するか」という判断を無意識にしています。

あっちいったりこっちいったりすると当たるものも当たらなくなるので、多くの人はある程度自分のスタイルを固定して馬券を買います。

スタイルに合わない結果になって外したらスパっと諦める。
「今回は自分のレースじゃなかった。」
そういう潔さが必要です。

もちろん、本当の馬券の達人になるためには避けて通れないことだと思います。
出走メンバーの相対的な関係から展開、結果を読む力をつけるのは私の最終的な目標でもあります。

でもその前にやることはあるし、ギャンブルとして取り組む場合、それだけでは済まないよね、という認識です。

グダグダと書いてきましたが、来週も頑張ろうぜ、という話です。

ところで、サウンドトゥルーは本当に勿体無かったですね(笑)
あれ、勝ってたでしょう。