ブラックタイドの血統表(ニトロ指数付)
ニトロ指数:スピード5、スタミナ5、ダート0
M3タイプ:S系(S(L)、LS)
父系:サンデーサイレンス系(ヘイロー系)
母父系:リファール系(ノーザンダンサー系)
母母父系:ドナテロ系(ブレニム系)
代表産駒
・キタサンブラック
・マイネルフロスト
・テイエムイナズマ
ブラックタイド産駒の特徴
逃げか追い込み。ダラダラ走って力で圧倒。
それがブラックタイドです。流れに乗ってシュッと抜け出す味な競馬はしません。一見そう見える競馬も実は違う。この雰囲気、伝わるでしょうか。難しいですね。
キタサンブラックの菊花賞の走りはまぐれ
キタサンブラックが菊花賞を制し、ついにディープインパクトの兄としての面目躍如というところでしょうか。ただ今後も順調にGⅠ級の馬を輩出し続けるかというと難しいと思います。
キタサンブラックは春先、先行して押し切る競馬ばかりしていました。セントライト記念も同じような形。
それが菊花賞で突然差しに回り快勝。馬込みのインコースでじっくり我慢して最後は間を割って伸びてきました。
これを「精神的な成長」と捉えるのは少し違うような気がします。
基本的には体力任せで不器用なタイプであることに変わりはないでしょう。
昔、ネット競馬のコラムで今井さんがテイエムイナズマについて書かれていました。
逃げて勝ったり、追い込んで勝ったりしているが、これはどんな競馬も出来るということではなく、逃げるか追い込むしか出来ないのだ。みたいな内容でした。
これに全て集約されていると私は思います。
キタサンブラックの菊花賞は、「馬群で溜めた」と言うよりも、出入りの激しい競馬でただじっとしていたら結果的に中団の位置だっただけだと思います。再現性がない。
流れに合わせて巧みに捌いた訳ではないのです。
この先一線級の戦いで彼が結果を出すにはまた元のように先行して押し切る形でなければ苦しいはずです。
マイネルフロストのダービー
マイネルフロストのダービーもまた似たような感じです。
インコースでじっとして最後ジリジリ伸びてきていつのまに3番手。そこがゴール。
ひとつ前のレース、青葉賞ではゴールの入線時は6着でしたが、2コーナーでは先頭に立っていました。
幻の青葉賞馬です。バカっぽいというか、人間の都合では動いてくれないのです。レースの流れとか無視です。
ただ体力はあるので、結果的にうまいこといったような感じになることはけっこうあります。
みんながバテた。気づいたら先頭だった。
逃げてみた。最後まで誰もついて来なかった。
そんな感じです。
種牡馬の成績は繁殖牝馬の質に左右される面はあります。
ですが、それでも産駒の特徴、本質的な性格は変わりません。少ないサンプルで傾向を見抜くことが大切です。