負けにくい、そして儲かりやすい馬券の買い方。

Ben_Kerckx / Pixabay


自分の本命馬が1着なのに、相手がいない・・・

流した相手が掲示板を独占しているのに、本命馬がどこにもいない・・・

予想はなんとなく当たってるんだけど、トリガミとか、タテ目とか悔しいですよね?

ハズレはハズレだと、わかっているんだけどもなんだかスッキリしない。そんな気持ちにさせられることってあると思います。

現代競馬は、「予想よりも馬券の買い方が重要」という言葉も色んなところで聞かれるようになりました。

競馬で絶対に勝てる買い方なんてものは存在しませんが、
「自分の予想(考え方)をうまいこと馬券に反映させて、獲り損ねを防ぎつつ、儲けるときは儲ける買い方」
はあります。

毎週の競馬(というか馬券)を楽しみ、1年間いい感じの収支を維持するためにも上手な馬券の買い方を覚えることは必要です。

「男は単勝1点だけ!」「3連単しか買わん!」という猛者はそっとページを閉じていただければと思いますが、モヤモヤした現状をなんとかしたいという方は参考になるかもしれません。

1年間いい感じに競馬を楽しむために

rihaij / Pixabay

楽しく、明るい気分で馬券を楽しむ方法を紹介します。

大前提として、「1番人気の馬を軸にして買う」というのはなしです。絶対に。

そして、「好きな馬を買う」「買いたい馬の馬券を買う」でもありません。

資金配分の考え方

1年間は48週です。

1週間1万使えば1ヶ月で4万。で、1年間48万円使うとしましょう。

多いと思いますか?

でも、競馬って当たったり外れたりを繰り返すものなので、1月に48万円を用意して始める人はいませんよね?

少しずつ使って、増えたり減ったりしながら結果総額が48万円になるんです。

馬券の控除率は約75%(券種によって違う)ですから、下手でもない、上手くもない人は年間回収率がだいたい75%に落ち着きます。48万円の75%というと約38万円です。10万円のマイナスです。

一気に10万円がなくなるとクラクラしますが、月に換算すると8000円ちょい。普通の趣味で月8000円ってまあ普通ですよね。安い居酒屋でも3回いけばなくなる金額です。

そこまで目くじらを立てる金額じゃないと思いませんか?

年間プラスの場合

毎週1万円、年間48万円使って回収率が120%になったとしましょう。投資と考えるとこれはかなり優秀(異常)な数字です。

48万の1.2倍なので、約58万です。10万勝ち。

一年間、寝る間も惜しんで研究に研究を重ねて、120%を達成しても10万勝ちです。どうでしょうか。アルバイトでもしていた方が良さそうですよね。

当然、投資金を増やせば利益も伸びます。100万なら20万。200万なら40万です。

200万使って40万ですよ?どうでしょうか。

毎週買い続けて120%というのはかなり難しい数字だということは覚えておいて下さい。もし出来るなら誰かプロの予想家の年間収支をつけてみるのもいいかもしれません。その難しさがわかるでしょう。

そんなに騒ぐ金額じゃない

1週間で1万円か2万円。年間48~100万円と言われると、結構グサッとくる金額ではあります。

しかし、一度に全部なくなるわけではありません。そして、よっぽど愚かな予想・買い方をしなければ損失は10万円ちょっとで収まる可能性が高い。それが馬券の現実です。

逆に儲かったとしても、プラスは10万円(金杯で100万馬券を当てて、後は一切買わないとかは除く)。

損失の振れ幅は10万円

一般的なサラリーマンの給料で考えると実はそんなに大きな金額じゃないと思いませんか?

そして、勝っても負けてもそんなに大げさな金額にはならないということがわかってもらえたと思います。

1年間、趣味で10万使ったって誰も怒りませんよ。

自分で決めたことを守り通せますか?

ただ、ここまでの話は全て「毎週決めた予算を守れる人」に限ったことです。

途中で熱くなって資金を増やしたりして失敗するとどんどん負債が増えます。

でも、落ち着いて淡々と決めた予算内で一生懸命予想して馬券を買っていれば、

「結構いい感じに勝てる可能性は高いし、ちょっとハズレが続いても焦って騒いだりうろたえる必要はない」ということなんです。

ちょっと前置きが長くなってしまいました。そろそろ馬券の買い方に。

・単複
・3連複
・ワイド

を使います。

姑息に儲ける馬券の買い方

geralt / Pixabay

単複を1:2。謙虚さが大事

超基本です。

「儲からないよ!貧乏くさい!」とバカにする人も多いですが、これで勝てない人は何をやっても勝てません。

どっちか片方しか買わない人も多いんですが、それは間違いです。

単勝しか買わない場合、自分の本命馬が2着だったら外れで資金0ですけど、複勝を単勝の2倍買っていれば十分プラスになります。これを「保険みたいで嫌だ」とか言っていると、あっという間に資金が底を尽きます。

長いスパンで資金を回していくという姿勢を持ちましょう。

競馬に絶対はありません。何が起きるかわからないのです。それをピンポイントで当てにいくというのはちょっとおこがましい行為なんです。謙虚さが大切です。

複勝オンリーがダメなのも同じ理由です。

「よくても2着まで」と思って複勝馬券を買うんなんて、馬に失礼です。レースに出ている以上、勝つかも知れないんですよ?競馬に絶対はありません。
うっかり勝ってしまったときに爆発的に収支を伸ばせるチャンスを自ら逃すなんてとてもバカバカしいことです。

まずは穴馬(といっても4番人気~7番人気くらいで良いです)の複勝を当てられるようになることが馬券力向上にとって必須です。

3連複フォーメーションと印の妙

続いて3連複です。貧乏人が馬券で儲けるためにはどこかで高配当を的中させる必要があります。そのためにはコンスタントに単複を当てるよりも、3連複の方が簡単です。

これは馬券名人がよくやるやり方です。なぜ3連複かというと、考え方が複勝に似ているからです。
穴馬の複勝を当てられるイメージがあれば、複数の馬の複勝を買っても同じように当てられるのです。理論上は。

まずは印を打ちます。

◎ 穴馬
◯ 馬券になる確率が1番高いと思う馬(人気でも良い)
▲ 2番目に馬券になる確率が高い馬
☆ ◎とはちょっと違う穴馬
△ 相手3頭

計7頭です。場合によっては△を増やしてもいいでしょう。これを見て、「◎と◯が逆でもいいじゃん」と思った方は、なぜそれじゃダメなのかよ~く考えてみて下さい。

これを3連複のフォーメーションで買うと以下のようになります。

・3連複フォーメーション
1列目:◎☆
2列目:◯▲
3列目:◎◯▲☆△△△

これで16点です。的中のイメージはこんな感じ。

1
2
3どれかどれかどれかどれか

3連複なので着順は関係ありません。

◎~◯▲~印のラインと、☆~◯▲~印のライン、2本立てのような感じです。

本命の◎が飛んでも、☆が絡めば当たりになるところがポイントです。

◎◯が先行馬なら、☆▲は差し馬というように1列目、2列目にそれぞれ別タイプの馬を選ぶことで想定と違う結果になったときも的中する確率が高くなります。

脚質で分けることもあれば、枠や騎手、血統など、その辺は慣れてくると臨機応変に対応できるようになります。

この買い方の良いところは、◯に1番人気の馬を入れても良いところです。1番人気は複勝率60%を超えますから、自分が選んだ穴馬(◎か☆)さえ馬券に絡めば、ほぼ確実に的中出来るのです。

単複で穴馬を見つけられるようになっている人がこの3連複フォーメーションを買えば、かなりの確率で収支を伸ばすことが出来ます。同時に、◯におく人気馬がどれほど信用できる存在かを見極めるクセもつくので一石二鳥なのです。

1頭軸ならよりシンプル

また、無理して☆を1列目におかず、◎の1頭軸相手6頭ならば15点で済みます。
これは、◎さえ3着以内に入れば、あとは選んだ相手2頭が3着以内に入れば当たりなので、感覚的には複勝1点買いと同じと言えます。

複勝の1点買いは、3連複1頭軸総流しと同じだからです。でも、それでは点数が増えすぎてしまいます(18頭立ての場合136点)。

そのレースにおいて1頭穴馬を見つけられているならば、余計な相手を排除することも自然と出来るはずですから、複勝だけに拘らず相手を絞った3連複を買うのも理にかなった作戦になるのです。

ワイドの懐の深さ

そうはいっても3連複を毎回ポンポン当てるのは至難の業です。そこをワイドで補います。

複勝よりも配当が高く、3連複で相手が抜けても大丈夫。あわよくば全部当たって大儲け。

ワイドを買う場合は基本少点数。◎~◯▲、あるいは◎~▲☆の2点が王道です。

オッズというのはあくまでもそのレースの馬券の売れ方で決まるものですらか、人気が偏ればワイドでも意外と配当が高くなるケースは多いです。無理をして3連複に手を出すよりもワイドの方が効率が良いときもあります。相手(△)が絞れない場合も使いどきです。

堅そうだからワイドを買うという逃げ。それでは本末転倒です。

まとめ

不思議ですが、穴馬を見つける練習をしていれば、人気サイドの馬がきっちり走るかどうかもだんだん見えてくるものです。

つまり、自然と予想が上手になり、馬券力もついてくるということです。

人気馬ばかり買っている人が、次第に穴馬を見つける技術が向上していくなんてことはあり得ません。

是非穴馬の単複、ワイド、3連複の妙を楽しんで下さい。スターホースが惨敗してみんなが嘆いているときにひっそり的中の喜びを噛みしめる瞬間は最高ですよ。