外差しが効くとか、内しか伸びないとかいうアレです。加えて、人気薄で馬券に絡んだ(掲示板に載った)馬の血統を見て「今は~系がきやすい馬場」とか判断する訳です。
常に気をつけなければいけないのは、人気薄の馬に注目するということ。上位人気馬は、あらゆる傾向をふっ飛ばしてきてしまいますから参考にならないのです。
最近の京都ではハービンジャーやメイショウサムソン産駒の成績が良いようですが、これは人気薄の馬がバンバンきた訳ではないので注意が必要だということです。
実際に馬場読みをしてみると
10月24日の東京9RいちょうS。ジャングルポケット産駒(グレイソヴリン系)の人気薄の馬が勝ちました。上位人気はサンデー系でしたから、こういうのは「おや?」とか思うわけです。何かあるかもしれない・・・なーんて。
メインの富士Sの出走馬を見てみると、グレイソヴリンの血を持っている馬はシェルビー1頭だけ。人気もないし、面白い存在です。
結果、外差し馬場に乗じて最後に外から追い込んで4着
4着です。馬券にはなっていませんが、12番人気ですから立派なもんです。これは確かに血統的な馬場傾向が表現された結果と言って良いと思います。
ただ、「これを見事と思うか、馬券になってないなら無駄」と思うかは人それぞれです。
馬場読みは効率が良いものではない
馬場読みは難しいです。実際に馬券に活きてくると実感できるまで時間がかかります。
正直、最初は無駄感が半端ないと思います。下手に意識したせいで余計な穴馬に手を出して4,5着病にかかったりします。4,5着ということは、読めているとも言える訳で、簡単に引き下がる訳にもいかなくなる。
本当に難しいのです。
最近の血統好きは、馬場読みとセットで競馬予想に取り組んでいる人が多い印象です。でも、結果は当然千差万別です。雑誌なんかでも当たった例ばかりが紹介されており、すごい馬券術のように見えますが、向き不向き、タイミングの問題も大きいです。
だって、馬場読み馬券は当たるときより外れるときの方が多いのです。高配当を拾えたとしても、それが一体いつなんだ、ということです。
馬場読みしなけりゃ当たってた
当日の馬場読み、グレイソヴリンなんて気にしないで、「富士Sは毎年ディープがきてる」という理由だけでダノンプラチナ(GⅠ馬だし強そう)、サトノアラジン(ルメールだし馬券にはなりそう)を選べば当たるのです。配当は安いですけど。
シェルビーの4着は偉業です。偉業なんですが一銭にもなりません。10年、20年続けて将来100万馬券を獲るための投資だと頑張るかどうか。
血統や馬場読みは、バランス感覚がとっても大事です。それをいつ、どう使うのかということです。
バランスが大事って、そんなの言われなくてもわかってる、という根本的なところに行き着いてしまいます。