有馬記念2018・クソ展望、その2。オジュウチョウサンがいかにやっかいな存在か

オジュウチョウサンはいったいどうなのか。通用すんの?と気になっている人は多いでしょう。

無敵の障害チャンピオンが平地に戻ってきて2戦。武豊騎手が鞍上ということもあり話題性は十分。特別仕様のぬいぐるみがバカ売れしているアイドルホースです。

一流どころとは未対戦、父はあの有馬ハンター・ステイゴールドということで未知の魅力があります。

未知とはいっても、500万下圧勝、1000万下辛勝とおおよそのイメージはあり、タイムだって公表されているわけですから、何かしらヒントになるものはありそうです。

反対派の論理

玄人的な人たちは「消し」と考えているようです。

いってまえば単なる準オープンクラスの馬ですから、当然です。

2007年(マツリダゴッホの年)にレゴラスという1000万下の馬がなぜか出走してきて7着になりました。メイショウサムソン、ウオッカ、デルタブルースらG1ホースに先着してしまったのです。

しかし、競馬ってそういうことじゃないよね。という話です。勝ちに行って力尽きるのと、「なんか知らないけどゴール地点では7着だったわ」というのでは全然意味が違うからです。

今年のオジュウチョウサンに求められているのはもっとレベルが高いところでしょう。

誰に先着するとかではなく、「馬券になるのかどうか」、もっと言えば「勝てるのか?」ということです。

そうやってシビアに考えると、「ないないない。あるわけない。」という結論に到達してしまいます。

武豊騎手も慎重な発言が目立ちします。

  • 前走の南武特別(1000万下。東京・芝2400m)の勝ちタイムはジャパンカップより5秒遅い。
  • 注目されているけど去年とは違う。僕は気楽ですよ。
  • 他にも乗りたい馬はいたけれど、真っ先に声をかけてくれたから……
  • さすがに厳しいと思うけど、見せ場くらいは作りたい

などなど。

わかりやすいですね。

肯定派の論理

  • 父ステイゴールド母父シンボリクリスエス(ロベルト系)という有馬記念に向いている血統
  • コース適性抜群、しかも暮れの中山は大得意
  • 内枠ゲット
  • 大逃げ、あるいは逃げ馬の直後につけ、縦長の展開。あれよあれよというパターン

などなど。

あとはこれを信じて任せるかどうか。

今年の秋のG1武豊騎手は2度ほど人気薄を上位に連れてきています。一流騎手のノープレッシャー状態は怖いです。

来ても来なくてもやっかい。基本的に美味しくはない

メディアが控えめな報道をして、かつ競馬上級者の方々が嫌ってくれるなら、いくらオジュウチョウサンといえどそこそこ美味しいオッズにはなってくれるかもしれません。

しかし、武豊、というだけでどんな馬券の種類でもある程度は売れてしまうでしょう。

単勝の応援馬券は当然として、どんな手を使ってでも有馬記念というレースを的中したい人たちはヒモに入れてしまうはずです。

なので、どう頑張ってもオジュウチョウサン絡みの馬券は美味しくはなりません。

もともと来る確率が低いに、来たら来たでそれほど配当はハネないからです。にも関わらず、買い目に入れないとちょっと不安になる存在……。

人気馬はみんな勝手に信頼してくれるので飛んだら配当がハネるのでラッキーですが、信頼度が中途半端にも関わらず不当に人気が高いオジュウチョウサンは実に微妙な立ち位置です。

バッサリいくと決めてかかる勇気がある人には関係ない話ですが、なんとかして的中したい、しかも利益もそれなりに出したい人には悩ましい状況です。

まとめ

オジュウチョウサンからの馬券で勝負するというのはハイリスク・ローリターンなロマン溢れる夢馬券となることが予め決定しています。

ですから、このような状況を余興として楽しむ心の余裕がある人だけが、高貴な馬券ゲームとして愉しめば良いのではないでしょうか。

あれこれ考えましたが、配当の損得なんて無視してシンプルに「当てる」ということだけに集中していればそれで済むということも言えます。

好きなように楽しむのが一番ですね。