有馬記念クソ大展望③ワンアンドオンリー今年不振の原因と有馬好走の条件

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寄稿。

ワンアンドオンリーの有馬記念展望です。ダービー馬の復活を心待ちにしている人も多いでしょう。

人気のない馬のウンチクが気になる人はどうぞ。

ワンアンドオンリーの近走における敗因は??

近走というか今年ですね・・・。神戸新聞杯から勝っておらず、今年の入着はドバイの3着のみとなっています。

巷では終わったダービー馬と言われていますが、本当のところはどうなのでしょうか?

ハーツクライ産駒とラップ

ハーツクライ産駒はラストのラップが落ちるような激しいレースに強いという特徴を持っています。

ジャスタウェイの天皇賞(秋)やドバイ、安田記念のように最後に根性比べになるレースでは種牡馬界でもトップクラスのパフォーマンスを見せます。メイショウナルトやカレンミロティックがレコード決着に強かったり、先日は香港でヌーヴォレコルトがレコード決着の2着(悔しい!!)と強さを発揮します。(走破タイムとラップは必ずしも連動しませんが)

これは有名な馬だけではなく平場のレースやダートでも見られ、ハーツクライ産駒で穴馬を探す最も有効な方法として、ハーツクライ(見極め)マニアの私に度々富をもたらしてくれます。

縦長からのズドーン!

てやつです。近走2ケタ着順を繰り返していた馬、勝ち切れない馬が勝ちきる際の重要ポイントと言えます。(しっかり馬柱を見て見極めないとダメですよ)

ワンアンドオンリーは緩いレース続きだった

ワンアンドオンリーの近走は宝塚記念、京都大賞典、天皇賞(秋)、ジャパンカップと、ラストの直線で11秒代前半が連続する(宝塚はちょっと特殊)という上がり勝負のレースばかり。

この場合、どちらかと言えばディープインパクト産駒が得意とするレースと言えます。キングカメハメハも位置取りさえ後ろ過ぎなければ好走するパターンでした。

※宝塚記念は荒れ馬場の超スローでした。そのため上がりラップが12秒台になったと考えています。ハーツ産駒はやや重・ちょい荒れ馬場・洋芝が得意ですが、極端に荒れた馬場や重馬場は得意とは言えません

そう、ワンアンドオンリーは不運が続きまくっているのです。

じゃあ、ダービーは何だったのか?

しかし振り返ってみると、ダービーはスローでラストは11秒台の連続(11.6-11.1-11.7)。それでも勝ったじゃないか!!そう思っている人も多いと思います。しかし、皆さん忘れていませんか?

あの日の馬場が特殊な馬場だったことを。

録画していた人は覚えているかもしれませんね。あの日、レースの直前にリポーターが言っていました。「ジョッキーの皆さんに今日の馬場がどうか聞いてみました。馬場は悪くはないんだけど、33秒台の上がりを使う馬が何頭も出るような馬場じゃない。」

ダービー当日は真夏日で良馬場発表でしたが、平場のレース結果もちょっといつもと違う荒れかたをしていました。つまり、記録された11秒台という結果は数字以上に苦しいものだったと考えられます。これは他馬の脚が鈍りやすい、やや重を得意とするハーツクライ産駒の得意パターンでした。

ラスト11秒台が続くレースで勝ったからそれが得意だったわけではなく、相手の脚が鈍るような馬場だった可能性が高いということです。(強い相手も2400苦手なイスラボニータしかいなかったし。)

ワンアンドオンリーはギアチェンジが得意とは言えない、ズブいタイプなのです。

調教についての謎

ワンアンドオンリーは菊花賞・ドバイの後に放牧に出され、体高も伸びて馬体も成長したようです。

しかし、放牧から帰ったあと(宝塚あたりから)ダービーの時のようにしっかりとした調教を行っていなかったという噂があります。できなかったのか、やらなかったのかは知る由もありません。橋口先生の体調不良と連動するように不調に・・。

この秋から調教をダービー仕様に戻したと報じられましたが、ジャパンカップでのパドックは近走に無かった馬体の張りとツヤが戻りつつあるのを感じました。(あくまで主観ですが)。

そして実際のレースではラストの直線でカレンミロティックに前を塞がれ、他馬に飲み込まれましたがゴール直前で再び伸びを見せ(ドバイのように)、ミッキークイーンを差し返して先着した格好です。レース展開は向きませんでしたがバテてはおらず、復調の兆しが見えてきたかな?というのが近況です。

で、有馬記念、ワンアンドオンリーは来るのか?

ワンアンドオンリーは弱い馬ではないと考えます。勝ちきるかは微妙ですが、馬券に絡む能力がないとは考えにくいです。

ただ、不器用な上に日本の馬場やレース展開は合わないことが多く、一定の条件が揃わなければ好走は難しいと思います。(もちろん体調が整った上での話。)今年のメンバーもペースが落ち着きそうなのではっきり言って厳しさ満点です。

ワンアンドオンリーが好走するには?

好走条件を考えてみました。

  • ①ペースが落ち着き過ぎない。
  • ②馬場が特殊になる。
  • ③前に行って早めスパート。
  • ④ゴールドシップが早めに動く。


③に関して・・・中山が改修されてから良い馬場状態をキープできるようになり、昔のような荒れ馬場ではなくなりました。しかも高速化。スローのヨーイドンでディープインパクト産駒と同じ場所からスタートでは分が悪すぎます。器用にインコースを攻めてくる馬もいるでしょう。

そこで、メイショウナルトが小倉記念を勝った時のイメージで乗ればどうにかならないかな?ということです。ウインバリアシオンが2着だった年、カレンミロティックが前に行って粘ってました。ミロよりはワンの方が強いと思うのですが、どうでしょうか。浜中ジョッキーがやるイメージはできませんが・・。

④に関して・・・ステイゴールド産駒とワンツーすることが多いハーツ産駒ですが、特に重賞でこのような結果が起こっています(全敗・・・)。なぜステイ産駒が勝つレースで強いのか?

オルフェーブルやゴールドシップのような強い馬が外から捲ると内側の馬がそれだけで疲れ、ラップ以上に激しいレースになると言われています。それをゴールドシップがやってくれれば耐久力の強いハーツ産駒の良さが活きる可能性もあるのでは?ということです。

まとめ

枠も決まってないのに最終決断はできませんが、有馬記念はその年勢いがある馬、有馬血統(トゥザワールド的な)が強いという結果が出ているレースです。

コースがトリッキーなので、展開次第で大きく入れ替わるでしょうが、重い印は打ちづらいのでは?と思います。

最終の調教で鬼時計を叩きだして(ハーツクライが馬なりで鬼時計を出していたように)、当日のパドックで一際輝いていたら単複でも買えば良いのではないでしょうか?

では、幸運を祈ります。

著:ハーツクライマニア

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