有馬記念・過去10年どころか30年全着順データと動画まとめ。2015~1986年まで。

2014年から1986年までの全着順です。ターゲットのデータがそこまでしかありませんでした。ちなみに1985年はシンボリルドルフが勝った年です。ちょっと残念。

有馬記念 過去10年 データ」的な記事の需要は高いです。しかし、10年前と言えばハーツクライが勝った(人によってはディープインパクトが負けた)年。ハーツクライも、ディープインパクトも、もう立派な親父です。彼らが走っていた頃のデータを持ち出してあれこれ探ったところで意味ないだろう、と思います。

ましてやこの有馬記念。2014年に中山競馬場の馬場が改修されたので、2014年と2013年以前はまるで別世界である可能性も高いのです。早速、ジェンティルドンナ(中山2500mは苦手とされるディープインパクト産駒)が勝っているように、データ、データと騒ぐ前に、きちんと見なければいけないところがあります。

ただ、騎手や種牡馬の移り変わりがわかるので、暇つぶしとしてはなかなか面白いと思います。

最近の成績はこちら→有馬記念データ2017-2013

有馬記念・全着順&血統データ

2015年・ゴールドアクターによるロベルト系の復権

人気馬名母父前走
ゴールドアクタースクリーンヒーローキョウワアリシバAR共和国杯
サウンズオブアースネオユニヴァースDixielandbandジャパンカップ
キタサンブラックブラックタイドサクラバクシンオー菊花賞
12マリアライトディープインパクトエルコンドルパサーエリザベス女王杯
ラブリーデイキングカメハメハダンスインザダークジャパンカップ
14トーセンレーヴディープインパクトカーリアンディセンバーS
11アドマイヤデウスアドマイヤドンサンデーサイレンスジャパンカップ
ゴールドシップステイゴールドメジロマックイーンジャパンカップ
10ワンアンドオンリーハーツクライタイキシャトルジャパンカップ
10ルージュバックマンハッタンカフェAwesome Againエリザベス女王杯
11アルバートアドマイヤドンダンスインザダークステイヤーズS
12ラストインパクトディープインパクトティンバーカントリージャパンカップ
1313ヒットザターゲットキングカメハメハタマモクロスジャパンカップ
1416ダービーフィズジャングルポケットサンデーサイレンスジャパンカップ
1515オーシャンブルーステイゴールドDashing Blade金鯱賞
16リアファルゼンノロブロイエルコンドルパサー菊花賞

2014年・あれ?ディープ・・・

有馬記念2014年の全着順と血統、前走データ

ディープインパクトが勝てない勝てないと言われていた中山のGⅠ。ジェンティルドンナはいつも有馬記念に出ないと言われ続け、最後の年にようやく出走。

舐められ気味でしたが鮮やかに勝利。馬場改修の影響??

個人的にはタフなレースの方が好みです。

2013年・オルフェーヴル圧勝

有馬記念2013年の全着順と血統、前走データ


馬券とか、どうでも良いよ。っていうレースでしたね。オルフェーヴルとゴールドシップには10馬身差があるという現実。
池添騎手の超・超・超長尺の勝利ジョッキーインタビューが物議を醸しました。

2012年・ナカヤマナイトの功罪

有馬記念2012年の全着順と血統、前走データ

派手に出遅れた人気の2頭が結局馬券に絡むという不思議なレース。つまり、周りがよわ・・・

ルメールは有馬マスターですね。ステイゴールド=有馬みたいな説は根強いですけど、ナカヤマナイトに振り回された人は可哀想ですよね。もっと言えば、マツリダゴッホから引きずっているんじゃないの?っていう感じ。

2011年・オルフェーヴルの時代

有馬記念2011年の全着順と血統、前走データ

三冠馬オルフェーヴルが勢いそのままに快勝。ブエナビスタは引退レースでついに着外に。

ダービー馬エイシンフラッシュが2着と意地を見せました。ルメールマジック的な部分もあったでしょう。

3着には人気薄のトゥザグローリーが入り波乱。冬から春にかけて勝ちまくり天皇賞(春)では1番人気に推されたものの惨敗、その後歯車が狂っていたのですが、前年に引き続き3着。有馬記念ってそういうところがあります。キングマンボの血は要注意。

2010年・娘よ・・・

有馬記念2010年の全着順と血統、前走データ

最強世代の呼び声が高かった3歳馬が大活躍した秋でした。

ゴール前の迫力という意味では近年屈指の名レースだと思います。ペルーサがスタートを決めて大歓声。ヴィクトワールピサの早仕掛け、ブエナビスタ怒涛の末脚。

ただちょっと残念なのが、上位3頭、騎手が全員外国人だとうこと(笑)

トゥザヴィクトリーの息子トゥザグローリーが人気薄で3着。母子揃って3着。有馬記念ってそういうところがあります。

2009年・父ステイゴールド旋風

有馬記念2009年の全着順と血統、前走データ

オルフェーヴルの兄、グレートジャーニーが快勝。宝塚記念に続き、この年GⅠ2勝。まさにグランプリホース。

3着はエアシェイディ。2頭しかいなかったサンデー直仔、しかも8歳馬が馬券に絡む恐ろしさ。

2008年・2着がおかしい

有馬記念2008年の全着順と血統、前走データ

ダイワスカーレットが逃げ切り。牝馬の優勝はトウメイ以来37年ぶり。

2着は人気薄のアドマイヤモナーク。サインのなせる技(モナ)か、あるいはトニービンのちからでしょうか。

引退レースのメイショウサムソンは8着。連覇を狙ったマツリダゴッホは12着。よくあるパターンです。

2007年・まさかの・・・でもみんなサンデー系

有馬記念2007年の全着順と血統、前走データ

ここでノーザンテーストの威力に気づいていれば、その後しばらく有馬記念でボロ儲け出来ていたことになります。

※この年以降、爆発するステイゴールドの母母父はノーザンテーストです。

2006年・武豊、ようやく2勝目。

有馬記念2006年の全着順と血統、前走データ

フランス人、5年連続連対中。ディープインパクトの引退レースでした。

このときダイワメジャーが3着に好走した理由をよ~く考えて理解してれば、その後の馬券も当たっていたのでしょうね・・・。

2005年・ハーツクライ&ルメールマジック

有馬記念2005年の全着順と血統、前走データ

ディープインパクトが2着。金子真人HDの勝負服を着て呆然と立ち尽くす人たちが印象的でした。

フランス人の4連覇です。日本人はフランスに弱い気がします。

「トニービンは府中の鬼」という格言がありましたが、徐々に大レースだったらなんでもいいに移行していきます。

2004年・馬は秋3連勝、ペリエは3連覇

有馬記念2004年の全着順と血統、前走データ

日本人が熱狂する国民的大レースを3連覇してしまうフランス人がいました。また日本で乗ってほしいですね。

道営所属のコスモバルクがクラシックを賑わしたり、キングカメハメハが松国ローテを成功させたりと3歳馬はなにかと盛り上がっていたのですが、やっぱり古馬は強かったですね。的な結果です。

2003年・ぶっちぎり

有馬記念2003年の全着順と血統、前走データ

古馬中長距離戦の主役だったシンボリクリスエスの引退レース。超不良馬場のジャパンカップではタップダンスシチーに大差でやられましたが、見事仕返し。

リンカーンとゼンノロブロイがこどもに見えます。

2002年・シンボリクリスエス時代の到来

有馬記念2002年の全着順と血統、前走データ

武豊騎手騎乗で無敗の天才少女ファインモーションが1番人気。続いたのは天皇賞秋を3歳で制したシンボリクリスエス。

マンハッタンカフェが凱旋門賞で怪我して引退。ジャングルポケットは得意の東京が改修中で秋活躍できず。古馬が手薄になったところへ生きのいい3歳馬が殴り込みをかけたシーズンでした。

サンデーサイレンス産駒は3頭しか出ておらず、しかも明らかに弱小メンツにも関わらず馬券になってしまう恐ろしさ。

2001年・世代交代アメリカ馬券

有馬記念2001年の全着順と血統、前走データ

ここから密かに始まっている穴血統・キングマンボ現象・・・。そして、この年を境にノーザンダンサー系が大不振に陥ります。
サンデーもない、トニービンもないノーザンダンサー系の馬は馬券になっていません。

2000年・テイエムオペラオー8戦全勝

有馬記念2000年の全着順と血統、前走データ

テイエム来たテイエム来たテイエム来たテイエム来たテイエム来たテイエム来たテイエム来たテイエム来たテイエム来たテイエム来たテイエム来たテイエム来たテイエム来たテイエム来たテイエム来たテイエム来たテイエム来たテイエム来たテイエム来たテイエム来たテイエム来たテイエム来たテイエム来たテイエム来たテイエム来た!

1999年・泣きました

有馬記念1999年の全着順と血統、前走データ

有馬記念史上屈指の名勝負です。

天皇賞春秋連覇、JCを勝ったスペシャルウィークの引退レース。そのスペシャルウィークを宝塚記念で破ったグラスワンダーの再戦。

ここで3着に負けた3歳馬のテイエムオペラオーが翌年怒涛の8戦連勝(GⅠ5勝)を成し遂げます。

1998年・エアグルーヴ落鉄

arimakinen1998

エアグルーヴの引退レース。皐月賞・菊花賞の2冠を制したセイウンスカイ、骨折明けから2戦叩いた朝日杯の覇者グラスワンダー、天皇賞(春)を勝ったメジロブライトなどなど豪華メンバー。

ジャパンカップのエルコンドルパサーに続き、有馬記念もグラスワンダーが勝利。3歳馬が大活躍。翌年もこの世代が大活躍しました。

天皇賞春秋、宝塚記念で2着だったステイゴールドがまたしても人気薄で激走。なぜ人気がないかというとジャパンカップで凡走しているんです。人気なんてそんなもんですよ、ほんと。

1997年・シルクジャスティス藤田伸二

arimakinen1997

馬券の売り上げが最高潮に達した年です。

秋の天皇賞を制したエアグルーヴ。宝塚記念以来のマーベラスサンデーが人気の中心。

直線半ばまでは人気通り2頭の争いでしたが、それを差し切ったのが3歳馬シルクジャスティス。ダービー2着で、秋は菊花賞、JCと脚を余す敗戦が続いていましたが、ここで一気に鬱憤を晴らしました。

メジロドーベルが3番人気。94年のヒシアマゾンは6番人気、人間って本当バカだなあと思います。

1996年・3強対決。サクラ初グランプリ制覇

arimakinen1996

サクラローレルとダビスタのせいで、今でも血統表にレインボウクエストの名前を見つけると反応してしまいます。

ナリタブライアンに変わって同級生のサクラローレルが古馬の主役に躍り出た96年。マヤノトップガン、マーベラスサンデーと共に3強と呼ばれました。

マーベラスサンデーは2着に頑張りましたが、トップガンは凡走し、マイネルブリッジが3着に入り込みました。そんなものなのです。

1995年・マヤノトップガン逃げ切る

arimakinen1995

ナリタブライアン不調の秋。最強の3冠馬も怪我には勝てませんでした。

オルフェーヴルやディープインパクトに慣れていると、考えづらいことかもしれません。

3歳馬のマヤノトップガンが逃げ切り勝ち。菊花賞に続いてグランプリ制覇。菊~有馬のローテで穴といえば、マヤノトップガンを思い出す人は多いのではないでしょうか。

1994年・三冠馬ナリタブライアンVS女傑ヒシアマゾン

arimakinen1994

3冠馬ナリタブライアンが有馬記念も制覇。無敵でしたね。

ツインターボが大逃げしているのもいいです。すごくいい。

前走エリザベス女王杯勝ちのヒシアマゾンが6番人気。2番人気がネーハイシーザーですからね。今では考えられない人気の順番です。

1993年・トウカイテイオー1年ぶりの復活

arimakinen1993

グッとくる有馬記念ナンバーワンです。トウカイテイオーが一歩ずつビワハヤヒデを追い詰める姿は鳥肌が立ちます。

1年ぶりのレースでGⅠ勝利。普通に考えれば奇跡的なのですが、Mの法則的には「当然」らしいですよ・・・。

そして密かにナイスネイチャの偉業・トリプル3達成。

1992年・マックイーンじゃない。メジロパーマー

arimakinen1992

メジロパーマーが宝塚記念に続きグランプリ連覇。この頃はメジロの馬がほんと元気ですね。

ダビスタでは、メジロパーマーはメジロパーマンでした。内から猛追するレガシーワールドもすごい。

1991年・超大番狂わせダイユウサク。メジロマックイーンがまさかの敗戦・・・

arimakinen1991

一世を風靡したメジロマックイーン。天皇賞秋では1着入線後18着に降着、馬主が激怒してJC、有馬ボイコット話も出ました。

そこから状況は変わり、出走したJCでは本来の走りができずに4着、なんとか有馬記念は勝ちたいところでしたが・・・。と勝手に想像して歯痒い気持ちになります。

競馬漫画「じゃじゃ馬グルーミンUP!」でも、この年の有馬記念を再現したシーンが描かれています。ダイユウサクがナンバショット、メジロマックイーンがヤシロハイネスという馬でした。

1990年・オグリキャップ引退の花道

arimakinen1990

オグリキャップが引退レースで奇跡の復活劇。

大川さんの「ライアン!ライアン!」も有名ですが、実況の滑舌が悪さもすごく気になります(笑)。

1989年・オグリキャップVSイナリワンVSスーパークリーク

arimakinen1989

人の名前の欄は調教師ではありませんよ、騎手の名前を載せています。

オグリキャップのローテーションが鬼です。オールカマー~毎日王冠~天皇賞(秋)~マイルCS~ジャパンカップ~有馬記念。6戦ですよ・・・。しかも全部ハイレベルな大接戦。さすがに最後は力尽きました。

1988年・オグリキャップVSタマモクロス

arimakinen1988

芦毛対決です。天皇賞~ジャパンカップとタマモクロスが先着しましたが、最後の最後でついにオグリキャップが優勝。そのまま主役の座もバトンタッチ。

3着のサッカーボーイは函館記念~マイルCS~有馬記念というローテーション。今で言うと、モーリスが有馬記念に出ている感じでしょうか。実現したらワクワクしますよね。

1987年・マックイーンの兄です。

arimakinen1987

メジロデュレンといば、PS版ダビスタのBCで猛威を奮ったゴットディサイドという謎の強豪馬の父です。

1986年・社台ワンツー。ノーザンテースト黄金時代

arimakinen1986

ダイナガリバーはダービー馬。2着のギャロップダイナは天皇賞秋でシンボリルドルフを破った馬です。トウカイテイオーが潰れたときの天皇賞秋勝ち馬はレッツゴーターキン(橋口厩舎で馬主がダイナーズクラブ)。ちょっとややこしいです。

昔の社台は「ダイナ」でしたね。で、じゃじゃ馬の社台は「ダイゴ(醍醐)」。

まとめ

やっぱりこうやって振り返るのは面白いですね。

最近10年ぐらいの傾向を見ると、シンボリクリスエスが引退して以降、有馬記念はサンデー系の独壇場です。そんな中でそっと穴を開けるのがキングマンボという図式。

なんだかんだで1番人気はほとんど馬券になっており、飛んだのはメイショウサムソン(父オペラハウス)ぐらいのものです。そう、サンデー系の1番人気は絶対馬券になるのです。大したことのない格言ですが。

昔はサンデーは有馬記念勝てなかったんですけどねえ。馬場のせいもあると思うんですが、血統の勢力図は確実に変わりました。