アグネスタキオン産駒の特徴。量の塊。むしろ量しかない。延長、外枠、高速馬場。

クロフネ、ジャングルポケット、マンハッタンカフェと共に最強世代を担った1頭です。
中でもずば抜けて強かったのがアグネスタキオン。ラジオたんぱ杯3歳S(現ラジオNIKKEI杯2歳S)で、クロフネとジャングルポケットを子供扱いした走りは今も語り草です。

皐月賞まで無敗で勝ち進みましたが、直後に屈腱炎を発症して引退。
2008年にJRA総合リーディングサイアーを獲得。内国産種牡馬としてクモハタ以来、51年ぶりの快挙でした。

この馬自身もそんな雰囲気がありましたが、産駒はだいたいL系。自分より弱い相手に圧倒的な強さを見せつけるものの、揉まれたり、消耗戦になったりするとパフォーマンスがガクッと落ちます。

アグネスタキオンの血統表(ニトロ指数付)

Agnes Tachyonニトロ指数:スピード6、スタミナ3、ダート2
M3タイプ:L系(L(SC)、LC(S))

父系:サンデーサイレンス系(ヘイロー系)
母父系:ボールドルーラー系(ナスルーラ系)
母母父系:ドナテロ系(ブレニム系)

代表産駒

・ダイワスカーレット
・ディープスカイ
・キャプテントゥーレ
・リトルアマポーラ
・アドマイヤオーラ
・ブロードストリート
・ノーザンリバー
・グランデッツァ

アグネスタキオン産駒の特徴、強み、弱点

・能力は高いが、揉まれ弱い
・重馬場では頑張れる
・非根幹距離で強い
・疲労に弱い

能力は高いが、揉まれ弱い

マンハッタンカフェもそうなのですが、C的要素に乏しいため自分より強い相手に頑張ったりはしません。
グランデッツァなんてまさにそうですね。絶対に自分の力以上に走りません。

ダイワスカーレットも逃げ、ディープスカイは極端な追い込みか、バラけた展開でしか勝てていませんね。

気が良くて体力豊富なのですが、根性なしが多いです。なんというか粘りがない。条件戦では圧倒的な走りを見せても、重賞レベルでのサプライズはありません。

重馬場では頑張れる

体力は豊富なので重馬場では強いです。揉まれたくないので道悪でバラけたりすると非常に都合が良いです。
母父ボールドルーラー系の影響か、高速馬場も得意。

非根幹距離で強い

精神的に辛い思いをする根幹距離(1200、1600、2000、2400)よりも、1400や1800、2200の非根幹距離を得意とします。
体力任せにさっと先行して押し切ったり、強引に外から捲ったり出来そうなときは積極的に狙いましょう。

疲労に弱い

使い込むと段々パフォーマンスが落ちるタイプです。
活躍した産駒はみんな故障で引退しているように、消耗が激しいです。