日本ダービー・クソ展望④。枠順確定。やむを得ない全頭の考察。煩悩、雑念との戦い。

枠順出ました。

8枠が・・・

1-1 ディーマジェスティ(牡3、蛯名正義・二ノ宮敬宇)
1-2 マイネルハニー(牡3、柴田大知・栗田博憲)
2-3 マカヒキ(牡3、川田将雅・友道康夫)
2-4 レインボーライン(牡3、福永祐一・浅見秀一)
3-5 エアスピネル(牡3、武豊・笹田和秀)
3-6 アグネスフォルテ(牡3、松山弘平・長浜博之)
4-7 ロードクエスト(牡3、岩田康誠・小島茂之)
4-8 サトノダイヤモンド(牡3、C.ルメール・池江泰寿)
5-9 マウントロブソン(牡3、T.ベリー・堀宣行)
5-10 スマートオーディン(牡3、戸崎圭太・松田国英)
6-11 アジュールローズ(牡3、H.ボウマン・古賀慎明)
6-12 リオンディーズ(牡3、M.デムーロ・角居勝彦)
7-13 レッドエルディスト(牡3、四位洋文・笹田和秀)
7-14 ヴァンキッシュラン(牡3、内田博幸・角居勝彦)
7-15 イモータル(牡3、石川裕紀人・須貝尚介)
8-16 ブレイブスマッシュ(牡3、横山典弘・小笠倫弘)
8-17 プロフェット(牡3、浜中俊・池江泰寿)
8-18 プロディガルサン(牡3、田辺裕信・国枝栄)

有力馬は言い訳できない枠に入りました。あまりおもしろくないというか、枠が決まった後と決まる前で印の上下が少ない感じですね。

あることないこと全頭考察

既にみなさん半分までは絞ることが出来ているのではないでしょうか。

明後日の方向を向いた馬券を買わないかぎり、上位人気は軽視出来ないのでどうやって絞り込むかは大変重要です。

1-1 ディーマジェスティ 蛯名正義

皐月賞馬。ラッキーナンバーです。でも、別にこの馬は1枠1番じゃなくても良かったのでは・・・むしろ多少外になって人気を落として欲しかった。

共同通信杯~皐月賞と穴を開けましたが、元凶はホープフルSの回避。共同通信杯は回避明けな上にハートレーとスマートオーディンに隠れて過小評価。スマートオーディンが毎日杯を勝ったせいで、あの共同通信杯は何かの間違いだ的なムードが高まり皐月賞でも過小評価。

もしホープフルSに出ていたら普通に好勝負していたはずで、そうすると後の2戦もそれなりの人気を背負っていたはず。だから、本来は受けてたつ側。至極まっとうな2冠挑戦であると言えます。

スローだとダメ説がありますが、これまでのレースを観ただけではなんとも判断しかねます。別にダメじゃないんじゃないでしょうか。血統も走りも、重厚過ぎるというのはわかりますが、無理して嫌うこともないのでは。

それに、皐月賞をしっかり差し切って勝った馬はダービーも崩れないことが多いです。
あ、ゴールドシップ・・・

1-2 マイネルハニー 柴田大知

無駄な抵抗はやめて思い切って逃げて下さい。

2-3 マカヒキ 川田将雅

ディーマジェスティ同様、これも内枠は逆にマイナスかも。

ワールドエースに見えてしょうがないです。雑念かもしれませんが。

この血統、この差し脚、そしてあの気性。ケチのけようがない。でも皐月賞負けているんですよこの馬。しかも2着に。際立った脚で2着ってことは、あれが限界という可能性も・・・

果たしてタヤスツヨシになれるんでしょうか。なれねえだろうなあ・・・出すんでしょうね・・外に。

そういえば、川田騎手はトゥザワールドで内枠贅沢使いをしたことがありましたね・・・

2-4 レインボーライン 福永祐一

良い枠に入りました。ステイゴールだし、内で溜めれば6着くらいにはこれるんじゃないでしょうか。

福永騎手はこういうとき怖いです。

3-5 エアスピネル 武豊

最近のダービーは白帽か赤帽ばかり勝っている印象があります。

待望の良枠&武豊騎手が最近調子が良いので人気になるでしょう。なのであまり美味しくない。

キンカメ×サンデーで、母はオークス2着なのでコソっとやれば馬券になれるパターン。
徹底的にせこく立ち回って欲しいです。皐月賞では武騎手が「秘策あり」みたいなこを言っておきながら結局普通に乗って帰って来ました。今回は頼むよ!って感じです。

3-6 アグネスフォルテ 松山弘平

行くだけ行って欲しい。

強いとか、弱いとか考えている場合ではありません。
前に行ける馬は気にしておくべき。

安易な考えですが、先週オークスでジェラシーがあわやの4着だったので同じハービンジャー産駒のこの馬も頑張るかもしれません。

4-7 ロードクエスト 岩田康誠

池添騎手が騎乗停止で急遽岩田騎手に。乗り替わり自体はマイナスではないでしょう。

でも、かなりキツい。ここで来るなら前走でサクッと差し切る余裕が欲しい。

一応、母方にダンチヒを持っていますが、マツリダゴッホ産駒ですからこの舞台で更にパフォーマンスを上げることは考えにくい。NHKマイルの伸び方も、なんかじゃがいも食って喉が詰まるような感じで物足りなかった。

4-8 サトノダイヤモンド C.ルメール

ゆったりどっしりしているのがこの馬の良いところですが、そんな悠長なことは言っていられません。

モタモタしていたら他にカンタンにやられます。昨年、サトノクラウンでルメール騎手はのんびりやっているうちにあれよあれよとドゥラメンテに勝たれました。勝てると思って乗られると心配。

最近の競馬って、体力バカで期待された馬が永遠の秘密兵器状態になることが多い気がします。
「どこまでも伸びる末脚!スケールの大きな馬体!」といっても、競馬ですから物理的に無理なものは無理です。過度な期待はしないであげた方が良いんじゃないでしょうか。

でも、なんだかんだで崩れる確率も低いと思います。

5-9 マウントロブソン T.ベリー

前走、のこのこリオンディーズについて行ってハマりました。
それでも最後まで頑張っており、展開が向けばもっと上の着順はありそうな雰囲気。

下位人気を軸にする場合、これを取るか、トライアル組を取るか、というところではないでしょうか。腐ってもGⅡ勝ち馬ですから侮らない方が良いと思います。

ただ、「走りを観た感じ、良さそうだよね」っていうだけで、血統とかローテーションとか、特に強調材料はありません。厩舎力に期待。

5-10 スマートオーディン 戸崎圭太

マツクニがマツクニローテをやらないでどうするんだ!

コーナー4つとかじゃなくて、東京マイルと2400mは関連性があるじゃないの?違うの?

弱気なのか、時代の変化を察知したのか、どちらなのでしょうか。

ダノンシャンティの本質はマイラーじゃないからこの馬は距離も2400mは大丈夫だと言う人がいますが、じゃあフジキセキだってそうだろと言いたい。特に推奨材料にはならないと思います。

それよりも、なんかピンと来ない走りの方が気になります。共同通信杯で失敗した馬がダービーで?という感じ。
「あれはちょっとお腹の調子が悪かったから・・・」ってミスターサタンじゃあるまいし。

毎日杯~京都新聞杯の2戦、キズナはゴール板を過ぎてもまだまだという感じでしたが、この馬は仕事きっちりな印象。どスローでかつ、上位人気馬が挟まれたりしないと馬券圏内は厳しいと思います。

好きな人は買って下さい、という感じ。

6-11 アジュールローズ H.ボウマン

強いとか、弱いとか考えている場合ではありません。
前に行ける馬は気にしておくべき。

ですが、強調材料は特にありません。

6-12 リオンディーズ M.デムーロ

「この馬が一番強い!」と主張したい人はどうぞ思い切り買って下さい。
シーザリオの息子。エピファネイアの弟。はい、勝てる。

・・・

 

細かいことを言うと、皐月賞で2番人気であの負け方だったのが気になっています。
仮に1番人気であの形で負けたのなら、今回の巻き返しに期待しても良いと思うんですが、2番人気だったということは、みんな前走の段階でこの馬の怪しさを感じていたということです。

だから、あれは「怪しい馬がなんとかしようと奇策を打って潰れたそれなりの負け方」であり、不可抗力とか、能力を発揮できずに消化不良だった、と捉えるのはちょっと微妙な気がします。

エピファネイアは天皇賞で抑圧されて凡走⇨JCで一気に解放って感じでした。それに対してこの馬は皐月賞で発散してしまっている。じゃあ次は?

デムーロにはこの馬の強さを信じて差しに回ってもらうしかないんじゃないでしょうか。
ちょうどサトノダイヤモンドと逆の状況です。

7-13 レッドエルディスト 四位洋文

苦しい。四位騎手が徹底的に経済コースを通ってくるとも思えず。この枠だし。

仮にそうなったとしても、そういう競馬は合わないでしょう。タンタアレグリアやペルーサよりも上とは思えず、相手関係を考えても・・・

7-14 ヴァンキッシュラン 内田博幸

3着以内に踏ん張るイメージが沸きませんが、青葉賞馬なのできちんと抑えた方が良いんじゃないでしょうか。

内枠でせこくやりたい馬よりも、開き直って外から無心で先行する方が良い部分もあります。何か間違いが起きるかもしれません。

7-15 イモータル 石川裕紀人

タイプ的に辛い。だったら他の馬買うわっていう存在。

メイケイペガスターとかハンソデバンドみたいな?

8-16 ブレイブスマッシュ 横山典弘

この後に及んで騎手買いしますか?

8-17 プロフェット 浜中俊

せめて内枠なら多少考えたんですが。

8-18 プロディガルサン 田辺裕信

この馬はラングレーの弟だと思います。

まとめ

なんか8枠が可哀想・・・

皐月賞が荒れた年は、皐月賞上位組はダービーで厳しい戦いを強いられる傾向にあります。
なぜかというと、皐月賞が荒れる年は大概先行決着だからです。で、ダービーで差し馬勢が巻き返す。ロジユニヴァースの年は逆パターンで、人気の先行馬2頭が巻き返しました。
要は皐月賞とダービーの展開、求められる適正が逆になるってことです。

でも今年は差し馬が人気になり、差し決着で人気薄が勝ってしまいました。非常にややこしいです。

いつもよりも、先行馬の扱いに注意を払えよ、ということだと思います。

日本ダービー展望①過去データ・穴馬の傾向
日本ダービー展望②サトノの呪い
日本ダービー展望③マカヒキはタヤスツヨシ?