マイルチャンピオンシップ・クソ展望。鬼のいぬ間になんとやら・・・な全頭の考察

マイルチャンピオンシップの考察です。

絶対王者モーリスが出走しないということで、なんとかGⅠタイトルを獲りたいマイラーが京都に集結します。

昨年春から今年の春まで常にモーリスが中心にいたマイル路線ですが、その直後にいたのはベテラン勢。そろそろ全面的な世代交代が起きるかもしれません。

マイルCS・全頭考察

イスラボニータ 57.0

2014年の皐月賞馬。古馬混合戦のGⅠではなかなか3着の壁を破れず。年齢的にはそろそろ限界も見えてきていますので、1着を前提にした馬券は買いにくいです。

それこそサダムパテックではありませんが、2000mまでは一線級と渡り合えるポテンシャルはある(あった?)馬なので激流になれば最後ヌルっと浮上する可能性も。天皇賞からのローテーションならもっと良かったんですが。

内枠が欲しい。

ウインプリメーラ 55.0

1400mなら面白いかもしれませんが、マイルGⅠで勝負になるタイプの馬ではないと思います。

前走負かした相手を見れば・・・。微妙なおっさんが大集合するオープン特別で1着になるってことは、東西の猛者が集うGⅠの激流、あるいは超高速スピード勝負でスコーンと突き抜ける馬じゃないですよね・・・。

ガリバルディ 57.0

これしかいないでしょう。人気も手頃、血統はディープインパクトなので文句なし、前走の上がり3ハロンはダントツで1位、しかも初GⅠ。

マイルCSで好走する条件を見事に揃えまくっています。鞍上福永騎手もマイルGⅠは結構得意。藤原厩舎なので叩き2走目はきっちり仕上げてくるはず。

誰が見ても、どう見ても、文句なし。これで負けたら馬が弱かったってことです。

クラレント 57.0

さすがにきついです。今、ここで、7歳の秋にこのローテンションを組んでおきながら、それでも大激走をかまして勝つならば、今までの走りはいったい何だったんだということになってしまいます。それはそれで面白いですけど。

2連続凡走後に得意の京都ということで、完全無視というのも浅はかな判断な気はしますが、今回ばかりは狙うのではなく、拾っておくぐらいがいいのでは。

サトノアラジン 57.0

サトノ家初代GⅠ馬として歴史にその名を残すはずが後輩に手柄を取られました。

まずはノブレス先輩を超えることが目標、というか絶対。スターホースになるためにストイックに頑張っています。

会社では飲み会に誘われても断固拒否。組合には入らない。母父ストームキャット会にはたまに顔を出しておく。キンカメ女子とは仲良くしたい。

本当は天皇賞に出たかった。なんなら連闘でJCも辞さない覚悟。自分はそういう存在だと信じてる。

実はもう5歳、モーリスとは同級生・・・背水の陣です。

サトノルパン 57.0

買うなら前走。平坦が得意な一家であり、血統的にマイルは全然ありなのですが、タイミングは前走。

内枠で溜めに溜めてコソッと抜け出したら意外と止まらない・・・みたいな流れが理想。

サンライズメジャー 57.0

「とにかくいつも人気がない」「休み明けはよく走る」というキャッチフレーズを掲げ、長らく穴党にもてはやされてきましたが、最近はキャラが変わってきました。

東京マイルでワールドエースに勝てるぐらいの能力はある馬です。京都のマイラーズカップでは好走歴もあります。超スローでスイスイ前に行けるようなら間違いが起きるかもしれません。

スノードラゴン 57.0

ダートから芝に転戦してGⅠ馬に上り詰め、怪我をして長期休養を挟んで今なお現役。気づけば8歳ですが、ここにきて待望のマイル参戦。

またなんかあるんじゃないかと思わせておいて、最近は掲示板の下の方が指定席。しかし、前走のスプリンターズSの伸びっぷりを見ると距離が延びたらさらに良いんじゃないかという雰囲気はありました。

人気もないですし、積極的におさえる方向で良いと思います。

ダコール 57.0

株式会社ディープインパクトの関連会社へ出向中。主に新潟、次いで福岡、ときどき福島と全国を転々としながら契約農家との打ち合わせや接待に忙しい日々。

そして、1年ぶりのGⅠ挑戦は待望の京都。ゴール後はそのまま祇園へ直行する予定です。

短縮でマイル。大凡走後のマイル。しかし、最後に走ったのは2011年6月。当時3歳、鞍上佐藤哲三。

オルフェーブル、ウインバリアシオン、トーセンラー、サダムパテック・・・輝かしい実績を残して去っていった同期たち。みんなの夢を乗せて凱旋門賞に挑戦してみたり、脚に爆弾を抱えながらも最前線で凌ぎを削ったり、天才の復活に華を添えたり、塗り重ねるように天才の記録に華を添えつつひたすら都に居座って踊り続けたり・・・そんな眩しい世界とは無縁だったけど、俺には俺の生き方がある。

みたいな状況。

ダノンシャーク 57.0

一昨年の覇者。フィエロの人生を狂わせました。

毎年似たような、でも微妙な違うローテンションが組まれており、「あれは2014年?2015年?どっちだっけ?」みたいな混乱を招いています。

マイルCSで好走しているのは、富士Sをステップにしているとき。毎日王冠を使った年は結果が出ず。歳も歳だし過度な期待は出来ません。歳のせいばかりではありませんが、好調時とはやはり違う。

テイエムタイホー 57.0

逃げ馬のイメージがあるんですが、案外そうでもない不思議な馬。京都金杯で穴を開けたときは驚きました。

そのまま重賞の常連になったかというともちろんそうではなく、3戦連続2桁着順で迷走中。やる気があるのかないのかも全然わからないぐらい迷走中。

「京都金杯で2着だったから」という理由だけで買っても面白いかもしれません。

ディサイファ 57.0

株式会社ディープインパクトの労働組合委員長。

西のノブレス、東のディサイファ。だけど茨城。東京だとなんか勝てない。あっちは京都で実績があるのでちょっと悔しい。今年の秋は千葉まで攻めてこられてちょっと焦っている。武豊&四位、両ダービージョッキーとの繋がりが拠り所。

安田記念は初マイルで期待されたものの、ロゴタイプが逃げ切ってしまうような展開で持ち味が生きず。マイル適正はまだわからない、と言いたいところですが、大爆発する可能性はそんなに高くはないでしょう。

毎日王冠は走ってないっちゃ走ってない。最近ずっとそんな感じなので、そこそこ激しい展開になればマジックも・・・

ネオリアリズム 57.0

レーティングナンバーワン。札幌記念では奇襲とも言える逃げでモーリスを退けました。

あれがフロックかどうかはわかりませんが、少なくとも同じ戦法で勝ち切れる確率は低い。じゃあ差しに回って気の利いた走りが炸裂するかというとそれもまた半信半疑。

フィエロ 57.0

長年マイル界のトップグループに鎮座するベテラン。毎年毎年同じローテンションで、しかも同じような着順を刻み続けるサイボーグ。

しかし、前走得意の京都でついに崩れました。崩れなければ迷わず1着以外にマーク出来たのですが、崩れたことによりストレスからの開放が危惧され、厄介な存在に。

この舞台が向いていることは間違いないので迂闊に軽視できない。

マジックタイム 55.0

牝馬。

ハンデが軽かったとはいえ春はダービー卿で牡馬相手に勝っています。そしてその後ヴィクトリアマイルで6着だったのを見ても、タフな流れになるこっちの方が向いてそう。

内枠が欲しい。

ミッキーアイル 57.0

久しぶりのマイル。とにかく行くしかない。

前走きちんと逃げてしまった分、今回は割引。

ヤングマンパワー 57.0

上り調子の4歳馬。名前がダサくて走りも不格好なのが好きだったのに、これで勝ったらネタがネタじゃなくなるのでビクビクしています。

戸崎騎手からの乗り替わりはマイナスだと思います。

ロードクエスト 56.0

期待の3歳馬。新潟2歳Sに引っ張られて東京は強いと思われ続けてしまう可哀相な馬。うっかりNHKマイルで2着になってしまい、誤解は益々広まっていく中、ついに前走コロッと負けました。

多少馬場が渋った方が良いでしょう。ここで凡走して阪神カップで圧勝とかもありそうですが、前走負けたので今回は格好つけてくるような気がします。

まとめ

ディープだし、人気ないし、前走上がり1位だし、ガリバルディで間違いないじゃん。と思ったんですが、よくよく見たらディープだらけじゃないですか。

目の上のたんこぶがいない状況でのサトノアラジンはちょっと怖いですね・・・

そして、秋のGⅠがひとつも当たってないことに気づきました。当てにいって当てられるほど上手くないのでこのままの調子で予想して1回ぐらい当たるといいなあ。